N0.16




息を呑むシーンの連続
再び出発したバスはサルミア湖(Thirlmere)の方向を目指して走って行く。車窓からひっきりなしに飛び込んでくる美しい草原のシーンにうっとりしながら写真を撮りまくる。時には離合もできないような細い野道を走り抜けたりしながら、息を呑むような風景を見せてくれる。こうしたルートはとてもレンタカーでは回ることは不可能で、この地方に精通したヴェテランドライバーならではのものだろう。大通りのような道案内の表示も何一つない野道を駆け巡るのだから、よそ者のドライバーには地図を見てもとても分かるものではないだろう。


次々に美しいシーンが展開する


山すそにひろがる草原


なだらかな山の斜面に広がる草原


草原の向こうに山並みが・・・

羊の牧場
溜息の出るような数々のシーンを惜しげもなく見せながら、一行を乗せたミニバスはどんどん走って行く。山あり、谷あり、平地ありの変化に富んだ風景が車窓に流れて行く。その途中、羊の牧場前を通りかかると、放牧された羊や囲いの中に入れられた羊の群れが目に飛び込んでくる。グレイや茶褐色など、幾種類かの羊が飼われているようだ。なかなか絵になる風景である。


羊の放牧


羊の牧場



いろんな種類の羊が飼われている




サルミア湖
ここを過ぎて10分ほど走ると、森の木陰の間から湖が見えてくる。これがサルミア湖で、かなり大きな湖である。ここは誰にも汚されていないといった感じで、神秘的な静けさだけをたたえて眠っている。その様子は静寂そのもので、この湖の存在が辺りに静寂感をふりまいている。美しい景観に抱かれたこのような湖の雰囲気にひたる時、きっと人々は心の平静さを取り戻し、平穏な精神状態に蘇生することは間違いない。そして、人間にとって何がいちばん大切なのかを再認識することになるだろう。



静寂感ただようサルミア湖


 神秘的な湖面




キャッスリッグ・ストーンサークル
この湖を通り過ぎてcountrysideの美しい風景を眺めながら15分ほど走ると、見晴らしの良い草原の丘に出る。ここに4000年前のナゾのストーン・サークルがある。キャッスリッグ・ストーンサークルと呼ばれるこの遺跡だが、それが何のために造られたものか分からないらしい。


キャッスリッグへ向かう途中の草原風景


同 上


キャッスリッグの表示板

このサークルは直径約30mで、その円周上に大小38個の石が並べられており、その最も高い石は2.3mもある。その造られた時期はおよそ紀元前3000年ごろで、宗教的儀式のためのものだろうと考えられている。その当時と変わらぬであろう風景の中で、今も静かに並ぶ石の姿に数千年の時の流れを感じながらしばしたたずむ。草原には可憐な黄色の花がいっぱいに咲き乱れ、訪れる人の目を和ませている。


これがストーン・サークルの遺跡 



広い草原の中に広がるストーン・サークル







 ここの草原には可憐な黄色い花がいっぱい






(次ページへつづく・・・)