

朝5時半に起床。いきなり汚い話で申し訳ないが、わたしは旅行に行くと、毎日朝イチでお通じがくる。普段日本で生活しているときは、非常に不規則なほうだが。よし、今回の旅も好調だ。あーすっきりすっきり。しかし、海外旅行先の場合、たいていはトイレと洗面所が同じなので、ツレアイS子には申し訳ない。S子は私がスッキリしたあとの洗面所で、心なしか辛そうに歯を磨いている。 6時半にロビー階の朝食場所へ。「レストラン」ではなく、会議室に即興でこしらえられた、まさに「朝食場所」なのだ。もちろん、パンとコーヒー・ジュースのみのコンチネンタル式。しかし格安ツアーの身としては、贅沢を言うわけにもいくまい。 ![]() しかし、さすが本場、クロワッサン はなかなかのお味。 そして関西空港組の方々とご対面。なんせ成田空港組は私たちしか居なかったのだから。かくして総勢15名、なのに40人乗りのデラックスバスでの北フランス紀行が始まった。 20区外のホテルから、凱旋門もエッフェル塔も見えないまま、バスは高速にのっかり、一路モンサンミッシェル方面へ。途中、バスの隣の車線を追い抜いていくプジョーの窓から、5歳くらいの子供がバスに向かってピースをしている。ツレアイS子がピースを返すと、きゃははっと笑ってまたやり返してきた。こんなちょっとした出来事が、結構思い出深いものだ。 とちゅう港町オンフルールへ30分程立ち寄る。石畳、教会、木組みの家々・・・わたしが漠然と思い描いていた、「ヨーロッパの街並」を見事に具現化しているような街並みだ。絵葉書のなかに迷い込んだよう・・・。 ![]() オンフルールの港 停泊しているヨットから火の気が・ ・・。消防車が3,4台来ていた。 けが人はなかったそうで、一安 心。 そしてバスはさらに進み、モンサンミッシェルへと急ぐ。ノルマンディー地方をひた走る途中、激しいスコールが10分続いたかと思うと、何事も無かったかのように晴れたりする。そして空には大きな虹。そしてまた5分後にはスコール・・・と、天気がコロコロ変わる。これがノルマンディーなんだよ、と運転手のアルベルトさんが笑っている。 昼過ぎ、車窓からモンサンミッシェルの姿がちょこっと見えてきた。おおお! 感動。その脇にたくさんの牛。牛たちは草を食みながら、私たちのはしゃぐ姿を見て 「そうかそうか〜、もんさんみっしぇる見れてよかったのう〜」 と言っている。 「わしらは毎日見とるけんの〜」 と、ちょっと広島弁が入っている。 ![]() バスの中から興奮気味に撮影! 途中、ホテルのレストランで名物オムレツと、ハムステーキの昼食を頂く。オムレツはいまいち・・・ でも、湾の塩を吸った草を食べて育つという豚のハムステーキはコクがあってとっても美味しかった。 ![]() 付け合せのポテトも美味しい そしていよいよ修道院へ。内部見学。わっせわっせと階段を登る。厳粛だが、なぜか優しく包み込んでくれるような雰囲気が印象的。昔の人は、ここを目指して命がけでやってきたのだ。途中、寒さや飢えに苦しみながら・・・。そんなことを考えたら、さっきオムレツをいまいちだと感じてしまった私が罰当たりに思えてきた。 修道院の下には、民宿やお土産やさんが軒を連ねている。おもわず京都の清水坂を思い出してしまう。日本人は、私だけではないかもしれない。しかも、とあるお店の先に日本刀のようなおもちゃを発見・・・さらに「神風」のハチマキまであった! むむむ・・・。 ![]() これが「清水坂」 ひとしきりの自由行動の後、本日のお宿「HOTEL VERT」へ。モンサンミッシェルへ続く一本道を戻ったあたりにある、こぢんまりしたペンション。軽井沢あたりにありそうな感じ。小さいが、部屋はとても清潔。フロントのお兄さんもとても愛想がいい。目が合うと「ボジュー♪」(ボンジュールがこう聞こえる)。 アットホームな雰囲気の中で夕食を頂き、その後希望者は夜の大僧院を見学へ。といってもバスで行くわけではなく、遠くからライトアップされたモンサンミッシェルを眺めるだけというもの。しかしなかなか、幻想的な姿であった。残念ながら、写真は上手く撮れなかった。さむかった〜。 部屋に戻り、就寝。 (三日目につづく) (後日談) 先日、テレビを見ていたらモンサンミッシェルの特集をやっていた。 なんでも、あの一本道が近々取り壊されるそうだ。 潮の流れを堰き止めてしまい、生態系が徐々に崩れつつあるためらしい。 今後は、潮流を止めない橋を掛けるとか。車での乗り入れも出来なくなる。 |