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今日は一日かけて、ロワールの古城を3つも見る日。私が最も楽しみにしていた場所だ。 朝6:00起床。外はまだ真っ暗。薄い霧がたちこめている。きれいに刈り込まれた中庭の植木がぼんやりと見える。昨日のディナー会場で美味しいクロワッサンを頂き、その後中庭を散歩。霧に包まれたお城を歩くと、なんだかお姫様になった気分。しかし現実的なS子は「あ〜、さっきのクロワッサンもう一個食べておけばよかったな・・・」などと呟いている。 霧に煙る庭に佇む、お姫様・・・な らぬ日本人OL 8:00、惜しみつつもシャトーホテルを後にし、最初の見学地、アンボワーズへ向かう。途中、ロワール河沿いの道をひたすら進む。ただひたすら、あたりは霧に包まれている。ここでなぜか、頭の中には「モルダウの流れ」が流れていた。小学生のとき、合唱コンクールで歌った曲だ。ボヘミアの河よ、モルダウよ〜♪ ここはフランス、ロワールなのに・・・。でも自分の中のイメージと合っていた。 道路を隔てて反対側には、河沿いに民家が並んでいる。どの家にも洞穴のようなものがある。これはワインの貯蔵庫なのだそうだ。日本でいえば酒蔵といったところか。 アンボワーズの駅に着くと、今日のお城の案内役、パリ在住のケイコさんがバスに乗ってきた。ケイコさんはバスに乗り込み、挨拶を済ませると、すぐにロワールの古城にまつわる歴史を語り始めた。アンボワーズ城に到着するまでの30分間、何も読まずに休みなく話しつづけた。その博学ぶりに驚く。 そして一行はアンボワーズ城下へ到着。長い坂を登ると、レオナルドダビンチのお墓がある建物があり、その向こうにはお城が佇んでいる。 城内に入ると、甲冑がお出迎え。今にも動き出しそうに、手には剣を持っている。その横に、背もたれの高い椅子。これは後ろから暗殺者に首を斬られないようにするためだとか。むむ・・・。 ケイコさんの解説を聞きつつ城内を見て回り、城の屋上へと出た。 「ここは昔、虐殺があったんですよ〜。ほら、八つ裂きとかね〜、あとはここから絞首刑にして死体をぶら下げたりね、井戸に突き落としたりとか〜」 ケイコさんはなぜか笑顔。コワイ、恐すぎる。あなたの笑顔が・・・ ![]() 様々な歴史に翻弄されたアンボワ ーズ城 なんだか胸焼けがしてきた。アンボワーズ城を後にし、バスに乗り込み、シュノンソー城へと向かう。6人の奥方の城、というだけあって、やはり女性好みのする雰囲気だ。そんな私もやはり、シュノンソー城が一番素敵だったと今になって思う。入り口の門のところで、美男子の守衛さんにチケットを渡され、 「いや〜、いまの人ベッカムに似てなかった?」 などと全く無関係なことをS子と喋っていると、その先にはプラタナス並木道が続いている。しかし濃い霧が立ち込めているため、先にある筈のお城の姿は見えない。なんて幻想的・・・。晴れた日も良いかもしれないが、古城を観るにはこんな天気の日もまた趣がある。並木道を抜けるとそこにはシュノンソー城の横顔が見えた。 ![]() 並木道を抜けると、そこには・・・ ![]() シュノンソー城の横顔が見えた。 ひと通り中を見て回り、外にでて、美しい庭園をバックに写真をとっていると、もうお昼になった。プラタナスの並木道を戻り、歩いてレストランへ。そこは団体ツアー御用達らしき店で、となりのテーブルにも日本人団体客が30人程いた。ご年配の方ばかりで、どうやら豪華なツアーのようだ。でてくる料理からして私たちと全然違う。しかしあまりに豪華で、手をつけずに残しているおばさんもいる。あああ・・もったいないな〜。そんな顔をしているのがバレたのか、「お姉さん、食べる?」と話し掛けられてしまった。ちょっとハズカシイ。 昼食後に、となりの土産物店へ。日本語で「おみやげ」の看板が立っているだけあって、日本人の店員さんがいた。そこの店長さんらしき人がヤクルトの監督、若松さんに瓜二つだったので驚いた。しかしツレアイS子は若松監督を知らなかったため、話は終わってしまった。こんなときにうちのオットが居ればな〜。 ここでシュノンソー城の水彩画(のコピー)と、「ロワール古城めぐりの手引き」という日本語のガイドブックを購入。このガイドブックが、帰国後にとても勉強になったし、写真も沢山載っていたので良い思い出となった。 お腹も一杯になったところで、3つ目のお城、シャンボール城へ。案内役ケイコさんによると、一日で3つもお城を回るなんてとても贅沢! だそうだ。ツアーの場合、大抵は2つまでしか回らないという。おお、格安ツアーの割には押さえるとこ押さえてるね〜! このお城、非常に広大。そして壮麗。最初に世界遺産として単独登録され、ウィンドウズの標準の壁紙にも採用されているだけのことはある。圧倒的な美しさ。敢えて言えば、男性的。野性的といった感じがする。 案内役ケイコさんによると、この城はフランスルネッサンス建築の雄といわれているらしいが、イタリア人から見ると、「ルネッサンスの邪道」だそうだ。うーむむむ。 ![]() 城の上部の左右非対称が「邪道」らしい。イタリア人に言わせれば・・・。 有名な二重の螺旋階段を登ったり降りたりしているうちに、見学時間終了。 そして一行はパリへと戻るのであった。 道中、案内役ケイコさんがパリについての話を始めた。 「パリは、今ヨーロッパで一番犯罪が多いといわれています。わたしもこの前強盗にあって、その前はスリで、バイクに100M引きずられて・・・」 などと笑顔で話している。なんとなく疲れてウトウトしていた私はそんな話で眼がさめてしまった。えっ、パリってそんなに怖いの?? 「だいたい、ツアーのお客さんの中で一人は必ずスリに遭いますよ。」 えっ、まじ? 地下鉄乗れないじゃない。パスポートは腹に巻くのかしらん。防弾チョッキもいるかしら・・・。 隣で寝ていたS子も、いつのまにか表情を強張らせて話に聞き入っている。周りのツアーメンバーも皆、顔面蒼白になっている。まさか、大げさなんだよ。。。と思いつつも、やはり恐くなってきた。 そうこうしているうちに、バスはパリ市内へ。レストランにてツアー最後の夕食。エスカルゴが出てきた。なんだかサザエみたいだ。ニンニクの味付けが濃すぎて、ニンニクを食べているような感じだった。つまり、こんな濃い味付けをしないと、とても素材の味だけでは食べられないということか!? ![]() 一見、たこ焼風!? その後、初日に泊まった「MERCURE VAL DE FONTENAY」ホテルへ。ここで添乗員さん、案内役ケイコさん、運転手のアルベルトさんとはお別れ。ああ、帰ってきた・・・。懐かしのビジネスホテル。オペラ座までRERで20分。果たして明日からのパリ自由行動、運命やいかに。ああ、昨日のシャトーホテルとは何もかもが違うなぁ。。。と感じつつ就寝。 (五日目へつづく) |