no.5




5日目(7/16)

大草原の真中の朝! ここはウランバートルからほぼ西へ約250kmの場所。モンゴル国の真ン中に当たる。朝露にキラキラ光る草原、持参の温度計では14度だった。はるか向こうで歌うような高い声、家畜を引き連れて放牧に出るのだ。何百頭もの羊たちが主人の馬に続いて走っていく。


人々の交通手段は圧倒的に馬である。何十キロ走ろうと変わらぬ大草原だから縦横無尽だ。馬に乗って走る人をごくたまに見掛けたが、もうカッコイイ〜! としか言い様もなく、感激して眺めてしまう。小さな子供までが上手に馬を操る。
         





草原の朝
子供も馬の扱いが実にうまい













小さい馬に乗ってしまった










民家ゲルを訪れた。そこの奥さんが馬乳酒をご馳走してくれた。酸っぱい味。アルコール分が少なく、小さい子もたくさん飲む。大鍋に牛乳を沸かし、放っておくと脂肪分が上に溜まったものがバターで、少しずつ貰って味見したが、格調高い美味しさだった。ストーブの上の鴨居には干し肉が小さくなって下がっていた。冬の食糧にするそうだ。野菜などは無く、羊を解体した時、血もすべて使う。民家には刺繍した布や、馬の絵が飾られている。赤やオレンジを主体とする家具や調度。(自然の中には無い色なのだ…) 






民家ゲルの中
ツアーの人たち









平原の上で考えた。途轍もなく広い場所・・・人生が変わるほどの場所・・・。日本での暮らしに多くのしがらみを抱えすぎて、カンタンには人生は変わらないが、むしろここで暮らす人たちの人生を考えてしまった。ゲルを畳めば簡単にただの草原に戻ってしまう・・・人はこれだけで生きて行けるのだ。モノや情報に囲まれ、世界を知り、過密なスケジュールで動かざるを得ない日本の今。どっちが人間的なのだろう。でも後戻りは出来ない・・・。空の青は濃くて黒っぽい。雲は180度の空を自由に闊歩する。昨日の道を9時間近くかかって、ウランバートルに帰った。 






 広いよ〜・・・










市内の通りには警備の人が50m間隔で立っている。果たして・・・ホテルには黒のピカピカベンツが数台、キッチリと揃って玄関に横付けされている。我がバスはまるで場違い人のようにノッソリと止まり、今夜は出されずに済む旨の返答を貰いホッと安心。首相の歩く赤いジュウタンが細長く敷かれる隣りの通路をハイキング姿の我が一団がヒョコヒョコ歩く状況は、かなり異色だったと思う。ホテル従業員も居住まいを正し、顔の表情も引きつっていた。


ホテルから見るウランバートルの街は、乾いてパリンとした感じだ。ロシア、新彊が混じったようなどちらか言うと潤いの少ない街だ。






ウランバートルの街
(ホテルより)














なんとなくイージーな感じの市内(バスの中より)