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| <4日目 10月10日> 昨日はほんとに散々な目にあいました。でも、いいこともたくさんありました。素晴らしい景色も堪能したし、珍しいものもたくさん見ることができたし。今日も良いことあるといいなあ。 アザーン(お祈りの合図)と共にすっきりさわやかな朝を迎え、昨日は寝坊して食べられなかったホテルの朝食にありつくことができました。朝食の中味は、ざっとこんなものだったと思います。 ☆パン(アエーシの他、普通のパンもあったと思います。) ☆フール(豆料理。煮込んだ豆が油に浮いてるようなもの。レモン汁かけて食べま す。) ☆タヒーナ(ゴマペースト。アエーシにつけて食べるとおいしいんです、これが♪) ☆チーズ(真っ白。とにかく塩辛い。涙出そうになりました。) ☆サラダ(正体不明の葉っぱ類やハーブ&トマトのブツ切り&香辛料たっぷりドレ ッシング) ☆ターメイヤ(そら豆のコロッケ。緑色が食欲をそそります。ウマい!!) ☆(甘〜い)トルココーヒー、(甘〜い)シャイなどの飲み物 エジプト料理って、日本で食べる機会はまずないけれど、こんなにおいしいなんて知らなかった。トルコ料理やギリシャ料理に似てるかも。(後日トルコ料理屋で「全く違う」と言われましたが) まずは食文化からよね♪ とばかりに、友人Mと2人で「これ何だろ?」「さあ?」「食べれば正体がわかるかな?」「これマズそうだよ。」「あれ?何これ、おいし〜い♪」などとハシャギまくり。 朝食をとりながら、友人Mと昨日の反省会&今日の打ち合わせ。さあ、どこへ行こう? ガイドブックとにらめっこしながらも、がむしゃらに食べ続ける私たち。止まらない食欲。胃袋をフル回転させながら検討した結果、まずは<エジプト考古学博物館>に行ってみることにしました。この博物館はとにかくメチャメチャ広いらしいし、どのくらい時間が必要なのか見当もつかなかったので、その後のことは行ってから決めることにしました。 朝っぱらから食べまくって、おなかもいっぱい。昨日さんざんボッタクられて、財布の中身は逆にからっぽの私たち、再び銀行で両替をしました。 何度か両替をして思ったのですが、外貨交換のレシートのアラビア語、ミミズがのたくってるみたいで、後から見たら何だかさっぱりわかりません(笑)。 部屋へ戻って身支度をし、外へ出てみると相変わらずの良い天気。ジメジメした日本の夏とは大違いです。雨がほとんど降らないこの国では、たまに雨が降るとビルの屋上から泥水が降ってきて、とっても大変らしいです。そりゃあ、そうですよね。これだけ砂ぼこりがすごければ、屋根の上にはかなりの砂がたまってるはず。傘を売ってるのもまず見かけないし、ほんとに大変そ〜。 ホテルの前では、これまた相変わらずサイードがニコニコ顔で私たちを待っていました。この人ったら他のお客さんは乗せないのかしら? それともヒマなだけ? 行き先を告げると、私たちを乗せたサイードのタクシーはカイロ新市街へと向かいました。 <エジプト考古学博物館>は、ナイル川を渡ってすぐの場所、ナイルヒルトンホテルの向かいに位置します。ホテルからはあっという間の距離でした。 博物館に到着すると、先の行動が読めないため、サイードにはいったん別れを告げました。これが、あの有名な<エジプト考古学博物館>かあ。立派な建物だけど、2階建てなんて、結構こじんまりしてるのね。ここに、あの<ツタンカーメンの黄金のマスク>もあるんだよね。楽しみ♪ それにしても、人、人、人だらけの大混雑! 冗談抜きで日本の朝のラッシュ並み。なんとか人をかきわけて、チケットブースへ。わー、並んでる並んでる! ![]() <エジプト考古学博物館> 見よ!! この人ごみ!! 入場料は10ポンド。カメラ持ち込み料も10ポンド。へえ〜。博物館なのに、カメラ持ち込んでもいいのね。前日から気になってたのですが、なんでカメラ持ち込むのにお金取るの?? そして、ここにもいました。ボールペン欲しがるガイドさん。一瞬頼もうかとも思いましたが、昨日の一件があるので、やめておきました。ぜひ一度聞いてみたい。 「ねえ、なんでボールペン欲しがるの??」 チケット片手に中へ入ると、空港にあるセキュリティチェック(ピーっと鳴るアレです)があり、私たちはその中を通され、持ち物チェックを受けました。なんとも大げさな。テロの影響? 一見こじんまりしているように見えた建物も、中へ入ると広い、広い! さあ、見るぞ〜! あちこちに各国の団体ツアー客がいて、ガイドの説明を熱心に聞いていました。ちょっと聞き耳を立ててみたりして。なんたって、部屋数が100以上もあるんですから、全部見て理解するには、何日も通って詳しい人に説明を受けないと無理ですね。きっと。でも、勉強していかないと、説明受けても チンプンカンプンだろうなあ。まして英語のガイドなんて頼んだら、ネコに小判か?? それにしても、巨大な石像や石板なんかが、本当に無造作に置いてあります。触っても何も文句言われないのがとっても不思議。日本じゃ、赤いロープがかけられて、「お手を触れないで下さい」とか書いてあって、大事な展示物の前には警備員が配置されてるくらいなのに。ここじゃ、お手を触れても怒る人は誰もいません。逆に、触っちゃいけないもの(ミイラなど)に関しては、日本より厳重に管理されているようです。警備員もいるし、入場料が別に取られたりするし。 所蔵品は10万点以上。こんなにあるんじゃ、とても全部は見きれません。こうなったら的を絞ろうという話になり、私たちは<ツタンカーメンの黄金のマスク>に向かいつつ、駆け足でいろんな部屋を見て回りました。 ギョッとしたのは、動物のミイラ。骨がそのまま残った状態で、包帯が巻かれていました。人間のミイラは写真などで見たことはありますが、動物までミイラにされていたなんて! しかも、ちゃんと棺があって、動物の形をしていました。この動物なんだろう? ヤギみたい。それともウシ? いつごろ生きて、大地を走り回っていたんだろう? どうしてミイラにされたのかな? なにかの儀式だったのかな? ちゃんと意味があるんだろうなあ・・・。この博物館にはもちろん人間のミイラも展示されていましたが、私にはこの動物のミイラのほうが衝撃的でした。 <エジプト考古学博物館> これが動物(ヤギ?)のミイラ。 骨がちゃんと残っています。 そして、美しいトルコブルーの<生命の鍵(The Key Of Life)>の数々。この形のアクセサリーは、日本でも時々見かけますが、きっとイスラム教を理解する上で重要な意味を持ってるんでしょうね。説明を聞き逃してしまったので、どなたか教えて下さい(笑)。 ![]() <エジプト考古学博物館> 美しいトルコブルーの “Key of Life” とっても色あざやか!! 的を絞ろうと言っておきながら、結局あちこちキョロキョロ。通路には、棺まで置いてあります。一応、英語の解説の立て札があったりしますが、こんなもの読んでたら日が暮れますよね(笑)。やっとの思いで<ツタンカーメンの黄金のマスク>に到着。ここでは横から見た写真をご紹介しますね。なんで横からかというと、正面からは写真なんて撮れなかったんです。人だかりで(泣)。なんとかして根性で正面にムリヤリ割り込んでやろうとしましたが、とてもじゃないけど無理でした。ちょっと! そこのビターーーーーーっと正面に張り付いて動かない、どっかの国のオジサマ。そろそろどいてくれない? あなただけの物じゃないのよ!!・・・・と一発言ってやろうと思いましたが、どこの人かわからないのでやめました(笑)。意外に気がチッチャイ私。 ![]() <エジプト考古学博物館> 横から見たツタンカーメンの黄金マスク。 重そう・・・ このとってもまばゆい金ピカマスク、写真からはわかりませんが、目とまつげはラピスラズリでできているそうですよ。それに、別室にはツタンカーメンが使用していたとされる金の玉座に金のベッドに金の装飾品、極めつけは金の棺。まさに金だらけの金づくし。何ともうらやましい(笑)。これ全部売っぱらったら、いくらぐらいになるんだろう・・・? シモジモの者には想像もつかないワ。 下品な想像を胸に秘めながら、1階入り口付近まで戻ってくると、ギフトショップがありました。この私たちが素通りするわけがありません(笑)。もちろん中へ入りました。ここは珍しく定価販売です。値札がついているものもありました。これだけ入場者がいれば、いちいち値段の交渉にも応じてられないですよね。 ここでは、ポストカードやパピルス、遺跡の解説ビデオや地図など各種資料が売られていました。ポストカードなんかは、かなり種類も豊富です。値段は1ポンドから。お決まりの、風景写真に国名入りの物(どこの国の観光地にも売ってるアレです)や、パピルス柄のカード、ヒエログリフのカードなどが所狭しと並べられているなかで、最も私の目をひいたのは、ラムセス2世などのミイラのカード!! 正直言って無気味〜! 怖い〜! お友達にこれで手紙書いたら怖がられるかも・・・っていうか嫌われそう(笑)。 でもミイラって本当に不思議。何千年も経ったこの時代まで残ることになるなんて、この時代の誰が想像したんだろう? 思わずシゲシゲとポストカードを見つめる私。ボーっとしてたら、いろんな人にぶつかられて我に返りました。んもう。こっちは悠久のロマンに浸りたいのにい(笑)。 あれこれ選んで24枚ものポストカードをゲット。まだまだ先は長いのに、途絶えない私の物欲。これで家族に手紙でも書こうかな? あ、ミイラのじゃないやつで(笑)。 ![]() King Sehti のミイラ (絵葉書より) ![]() 生命の木 (絵葉書より) 人いきれの中を、来た時と同じようにかきわけて外へ出ました。ふう。やっぱり人込みって苦手。色んな人種、色んな国の人がたくさん。カイロって、ほんと、大都市なんだなあ。 博物館を出て、エジプトに来て初めて流しのタクシーを拾いました。運転手はかなりのオジサマ。相変わらず情け容赦なく値切り倒す私たち。この後<シタデル(軍事博物館)>や<オールドカイロ>、<カイロタワー>などを巡ってもらう旨を告げ、帰りにホテルまで送ってもらうことを条件に55ポンドにしてもらいました。まあ、これを全部回ったら1日仕事なので、頑張って値切ったほうかな? でも、あまりに大胆に値切るもんで、ちょっぴりイヤ〜な顔されました(笑)。 あ。やっぱりこのタクシーにも、例の<ファティーマの目>や花飾りがぶら下がってる。日本でいうと交通安全のお守りみたいなものなのかなあ?? うーん。やっぱり欲しい・・・。 次に向かったのは、イスラミックカイロの南に位置するシタデル地区。<軍事博物館>や<ムハンマド・アリ・モスク>などがあります。 シタデルは、高さにして約75メートルの丘に存在します。南下するにつれて、左に長〜い長〜い<アイユーブ朝城壁>が見えてきました。900メートルもの城壁。長いはずだわ♪ 右の風景を車窓からのぞくと、砂ぼこり(って言うか、ほとんど砂嵐)の中に、<イブン・トゥルーン・モスク>と、イスラミックカイロの街並みが。高台なので、屋根が見えましたが、屋根の上には砂やゴミ、がれきなどがテンコ盛りになっていました。やはり92年の地震のせいでしょうか。 まもなく、正面にトルコ様式の建造物が見えて来ました。そう。あれが目的地である<ムハンマド・アリ・モスク>です。 シタデル入り口で入場料10ポンドを支払い、敷地内へ。 全景を写真に撮りたかったのですが、なんたってデカイ、広い、端が見えない! とてもとても無理でした。とりあえず、モスクに向かおう! ![]() シタデル ムハンマド・アリ・モスク前 ほら、大きすぎて全部写ってない(泣) でも立派な建物ですよネ。 途中でカメラのフィルムが売っていたので買いました。当然ですが、箱には英語とアラビア文字。エジプトでは、総じてカメラのフィルムは高いようです。日本から持参するべき!! モスクに着くと、靴を脱ぐように言われました。へえ〜。やっぱり神聖な場所だから、土足は厳禁なのね。入り口では靴係(?)のような人がいて、当然バクシーシ1ポンドを要求してきました。 中に入ると、天井が高〜い。それに、巨大なシャンデリアやステンドグラス。いくつあるのか数えても無駄なくらいたくさんのランプ。そのきらびやかさに圧倒されました。さっきまで、車窓から街全体が茶色く染まった風景を見てきたばかりで、そのコントラストにただただびっくり。これがモスクかあ。 ちょっと、大の字になって、ひっくり返ってみようかな。うう〜ん、すごい! 下から見たモスクの天井は、目がつぶれそうなくらいまぶしい!! ここには、ムハンマド・アリの遺骸も安置されているそうです。やっぱりミイラなのかなあ?? たくさんの観光客が見物に来ていましたが、中には何人か同じガウンを着ている人がいて、聞くとモスクでは肌の露出が厳禁なので、入り口で着せられたそうです。私たちは長袖シャツにロングスカートやパンツだったので、大丈夫でした。実はそのガウン、とってもクサいそうです。着なくて良かった(笑)。 中庭に出てみると、巨大なバロック様式の時計台がありました。本を読んでいる人あり、何やらメモをとっている人あり、皆思い思いにゆっくり時を過ごしていました。私たちも、ちょっぴり地べたに座って休憩しよ〜っと。う〜ん、気持ち良い!! なんか、静かだし、中にあれだけ人がいたのに、中庭にはあまり人がいなくって、もう気分は大の字になってお昼寝!・・・だったのですが、さすがにそれはヒンシュクだわよ(爆)と思ってやめました。ちょっと残念・・・。 ![]() ムハンマド・アリ・モスク 中庭から見た時計台。 でも、動いたことないんだって! ![]() ムハンマド・アリ・モスク 中庭に出てみました。 ひなたと日陰じゃ温度が全然ちがうんですよ。 私は、よその国に行っても、それほど観光はしないでボーーっと時間を過ごしてしまうのですが、たまにはこんな歴史的建造物を訪問するのもいいもんだな〜と、しみじみ思いました。 さて、<ムハンマド・アリ・モスク>の建物をでて、シタデルの敷地内を歩いてみました。植木がきちんと手入れしてあって、とてもきれい。軍事博物館の建物は、城壁に囲まれて、まさに要塞。 ![]() シタデルにて 美しく手入れされた植木の後には城壁が。 来る時には気がつかなかったのですが、途中で材木がたくさん置いてある場所があり、その材木にはアラビア語の数字で番号がふってありました。修復工事でもしてるのかしら? ![]() シタデルにて モスクの方向を示す立て札。 後の木材は、なんだろう? 材木の前には、モスクの位置を表示するかわいい矢印の立て札。これも気がつかなかったな〜。だって、モスクの建物があまりに大きいから、目指して歩いてれば着くんだもん(笑)。 それにしても、ここは本当に景色がよくて、オススメです。景色を見るためだけに来ても損はしないと思うなあ。抜群の景色のテラスもあるし。モスクって、イスラム文化を理解するのに、素通りできない場所ですね。さて、のんきに大の字になっていた私たちには理解できたのかしら(笑)。 さて、敷地を出た私たちは<スルタン・ハサン・モスク>と<リファイ・モスク>へ。この2つは<ムハンマド・アリ・モスク>の近くにあり、お互いに向かい合わせに建っています。 まずは<スルタン・ハサン・モスク>へ。入場料は6ポンド。他に靴預かり料で1ポンド、ガイドを頼んで5ポンド払いました。 ここの建築に使われた石は、なんと<ギザのピラミッド>の外装から持ってきたものだそうです。90メートルもの高い高いミナレット(尖塔)。見上げてると首痛くなります(笑)。このモスクが完成したのは1363年だそうで、軽〜く600年以上経っています。そんな古い建物がまだまだ現役で、しかもそこいら中にあるんだから、ほんと、エジプトって国は・・・。なんといっても、5000年以上昔の物が、そのへんに転がってる国ですもんね。スケールが違いすぎだよお。 ところ変わって、向かいにある<リファイ・モスク>。ここも入場料6ポンド&靴預かり料。 ここは、1911年に完成した、かなり新しいモスク。それでも90年も前じゃんか(笑)。19世紀の建物が「新し〜い!」って感じちゃうところあたり、そろそろエジプトに染まってきたか?? なんでも、ここではムーリッドというお祭りが年に1回あるらしく、おみこしも出るんですって! そうとわかってたら、お祭りの時に来たかったなあ。残念! ここまで3ケ所のモスクを見学しましたが、どのモスクにも必ず、メッカの方角を示すミラハーブ(礼拝用の、へこんだ壁)がありました。そして、どのモスクも中庭が素晴らしい! ![]() ムハンマド・アリ・モスク これがミラハーブ(礼拝用のへこみ)です。 金ぴか!! さて、シタデル地区を後にし、タクシーに乗って<オールド・カイロ>に向かいました。 <オールド・カイロ>というのは、<旧都アル・フスタート>があるコプト教の本拠地。イエスキリストが幼少時代に過ごしたと言われる町だけあって、教会がメチャメチャ多い町です。町中で十字架を見ることができます。そして、ここはカイロ発祥の地。 そういえば、タクシーの車窓から外を眺めていたら、<オールド・カイロ>に近付くにつれて、全身真っ黒ケな女性を多く見かけました。あ、真っ黒ってのは、汚れてるんじゃなくて(笑)、服装が頭からつま先までぜ〜んぶ黒なんです。しかも、黒い布で顔まで隠してる。コプト教徒に多いそうですが、なんで真っ黒?? 一路、地下鉄の<マリ・ギルギス>駅前へ。おお〜! 駅前が、教会と修道院とお墓で埋めつくされてる! 線路沿いの<アブ・セイファン通り>には、ジューススタンドや果物屋、乾物屋、土産屋等が点在していました。道ばたにはアエーシ(薄型のパン)屋さんが、道路に直接アエーシを山と積んでいました。あのアエーシ、砂だらけなんだろうなあ。まさかと思うけど洗って食べるのかな? 最初から土の上ってことは、「3秒ルール」は通用しないよね。ちょっと食欲減退かも(笑)。 土産屋さん、全体的にちょっと値段が高めのようです。冷やかしで値段聞いて回ったけど、ふっかけられてるにしても、新市街の方が安いような・・・。さっきまで<ハーンハリーリー>を見てたから余計高く感じるのかなあ? なんだか、欧米人の観光客が多いような気がする。私たち、なんとなく浮いてるような気もする。各教会の入り口も、欧米人がたむろしてるし。やっぱりキリスト教の土地だから? どの教会も、見学料は無料。そのかわり、寄付金を入れる箱やツボなんかが入り口付近に置いてあります。 私たちは、教会の中へ入り、建物の上から<マリ・ギルギス>駅を見下ろしました。とてもエジプトの駅とは思えない(失礼!)きれいな駅舎に、きれいな電車。そういえば、エジプトに来てまだ電車には乗っていないなあ。帰るまでには乗ろうね♪。でも、この古い街並にこんな近代的な電車って、なんか似合わない気がする。 ![]() オールド・カイロの マリ・ギルギス駅 ![]() コプト教会から見たマリ・ ギルギス駅のホームと電車。きれいでしょ? 教会の内部には、コプト教ゆかりの品々が飾られていました。昔ローマ帝国に弾圧され、迫害され続けたコプト教。その中心地である<オールド・カイロ>を理解するには、相当の勉強が必要なんだろうな。ただ観光だけするには、歴史の重みがありすぎる町。 美しいコプト芸術の数々を堪能した私たち、教会にバクシーシ1ポンドを払って、教会の北にある<アムル・モスク>へと向かいました。 入場料10ポンド(何か高いなあ?)にガイド料10ポンド、靴預かり料1ポンドを払い、中へ入ると、そこはだだっぴろーーーーい礼拝堂。ウールのカーペットが敷き詰めてありますが、その数なんと3000枚!! え? んじゃタタミに直すと3000畳ってこと?? まあ、サイズの違いは置いといて(笑)広いなあ、ほんとに。 その広い部屋には、何本もの柱が立っていて、小さなプロペラみたいな扇風機がいくつもぶら下がっていました。その柱、細かい彫刻が施されたものもあれば単にセメントで固めたようなものもあり、1本1本表情がまるで違ってて面白い! ここにもやはり、メッカの方向を示すミラハーブ(壁のへこみ)が。これ、どこのモスクにも必ずありますね。 ところで、ガイドさん頼んだのはいいけど、アラビア語なまりがキツくて、ほとんど何言ってるのかわからず、理解不能でした。素直にガイドブックに頼るのが正解かも(笑)。 <アムル・モスク>を出て、その後方に広がる廃虚<アル・フスタート>へ徒歩で向かいました。 昔は美しい町だったのに、放火され、54日間も燃え続けて、その後再建されることもなく、野犬などに荒らされ放題となったその広大な廃虚を目の前にして、私たちはただただ立ちすくむばかりでした。そういえば、日本では廃虚なんて見る機会は無いですよね。 なんというか・・・。言葉も出ないほどの寂しく悲しい風景。今まで感じたことのない感情が、私たちを襲い、涙が出そうになりました。 驚いたことに、ここには地方から来た人々が住んでいて、素焼きのツボなどを焼きながら生計を立てているそうです。小さな小さな、人さし指くらいの長さのかわいいツボが1ポンド。 ここには今でも発掘調査隊が入っていて、ほとんどの出土品が既に博物館へ運ばれ、陳列されているそうです。 ここにはもう一度来よう。来なきゃいけない、いや来る!・・・・そんな気がしました。 さて、朝の博物館の売店での買い物によって物欲に火がついた私たち、次に向かったのは、エジプトどころか中東で最も活気があると言われるスーク(市場)、<ハーンハリーリー>です。 あれを買ってこれも買わなきゃ♪ 家族へのお土産どうしよう。ガラベーヤも欲しいしなあ〜・・・などと、あと2週間もあるっていうのに頭の中は買い物のことでいっぱい。さっきまでのしんみりした気持ちはどこにすっ飛んでいったのか? 欲望の塊と化した私たちを乗せたタクシーは、旧市街の方角へ向かっていきました。 昨日訪れた砂漠地帯とは打って変わって、カイロ市内は高層ビルやホテルがそびえ建つ大都会。ここは東京か? と思うようなビル群の中に、モスクなどのイスラム教に関する建造物や遺跡があったり。そうかと思えば肉屋に羊の頭が並んでたりして、異国情緒たっぷり。 おのぼりさんよろしく、車窓からの風景に一喜一憂しているうちに、<ハーンハリーリー>に到着しました。 タクシーを降りると・・・わわ、わああ〜!! 何これ、すごいすごい! お店の嵐。これ、一体どこまで続いてるの? スーク(市場)っていうより、町だよ! 市場で作られた町!! こりゃあ、買い物しがいがあるぞお〜。ヨッシャ!(ガッツポーズ) おっと、その前に、もう1ケ所だけモスクを見とこう。夕方までしか入れないし。・・・というわけで、買い物天国へと向かう前に、<ハーンハリーリー>のすぐ近くにある<アル・アズハル・モスク>へ。 ここでご注意を。モスクの入場料は、年々値上がり傾向にあるようです。日本から持っていったガイドブックと違うことがたびたびありました。 でもなぜか、ここの入場料は3ポンド。ガイドブックの半額じゃない? 学生に見られたのかしら。まさかね(笑)。 おお〜。時間も時間なだけに、礼拝に来ている人が多数。ここは大学も併設されていて、学生さんもかなり多いようです。 大理石がふんだんに使われた立派な建物。静かな空間で、静かにお祈りする人々。中庭に出てみると、涼をとる人、本を読んでいる人、ガイドの話を熱心に聞く観光客。 向かいにある<ハーンハリーリー>の喧噪が、なんだか嘘のように、静か〜に時が流れています。さて、そろそろお買い物へレッツゴー!! ここ<ハーンハリーリー>は、カイロ旧市街(イスラーム地区)にあり、周囲にはたくさんのモスクがあります。土産物屋、香水屋、パピルス屋、カセットテープ屋、ガラベーヤ屋、スパイス屋、銀細工屋、などが所狭しと立ち並んでいて、近くにはツーリストポリスや銀行、レストランや駐車場、カフェなんかも。ここに来れば、エジプト土産で揃わない物は無いかもしれません。 さあ、見るぞ〜!・・・・って、張り切ったはいいけど、どっから見りゃいいんだか・・・。 中心部に向かって歩き出した私たち、いきなり見つけました! 欲しかった<ファティーマの目>。うわあ〜、これだよ、これ! 感激・・・。色んな形があるのね。手の形、足の形、目の形。でも、いずれもまん中にブルーの目玉が付いています。どうしよう、買おうかな。でも、買い物に関しては、昨日散々失敗したので、一通り見て相場を見極めてから買い物しようという話になりました。 あんなに張り切っていたのに、これだけ物があふれかえってる状態を見せられると、なんか、買う気も失せてきますね(笑)。一軒の店に入ってじっくり見てたら、もう帰れないんじゃないか? と思うほどの店の数。同じ数、あるいはそれ以上の客引きもウジャウジャ〜。一歩進むたびに、 「ヤバーニー、ミルダケタダ」「オシーン、ゼンブ1ポンドー」 「ハイクオリティ、スペシャルプライス! シンパイナーイ」「ノータカーイ」 「ヘーイ、ミルダケ、ノープロブレム」「バザールデゴザール」 「ベンキョウシマッセ、ヒッコシノサカイー」などなど・・・・・ こんな、覚えたばかりの日本語のフレーズが矢のように降り注いできます。まったくもう、誰が教えてるんだか・・・。「バザールデゴザール」とか「ベンキョウシマッセ」とか、意味も教えてもらってるのかなあ。 私たちは立ちふさがる客引きを払い除けつつ、エジプトの音楽のカセットテープを売る屋台の前で立ち止まりました。エジプトのポップスって、なんだか民謡みたい。リズムが独特。 私 「どうしよう、買おうかな。欲しいな、エジプトの音楽テープ。」 友人M「これさー、インデックスの印刷がカラーコピーくさいよねえ。」 私 「やっぱり海賊版とかあるのかなあ?」 友人M「安いんだから買ってみれば?」 ちょっとだけお試しで買うつもりが、すでに10本ものテープを手にしていた私。おっと、最初からこんなに欲しいと思われちゃ相手の思うツボだわ。取りあえず元に戻し、1本のテープを手にすると、屋台のニイチャンは当然のごとく1本10ポンドなどとふっかけてきました。だーからー、こんなチャチなテープが10ポンドなんて高いってばさ!! 「5本買うから安くして」「明日はもう来れないから安くして(実際は何度も来たけど)」「母が病気で聞かせてあげたい(←ウソ。おかあちゃん、ごめん)」などと交渉しまくり、結局10本買って1本当たり5〜6ポンドになりました。例え海賊版でも、話のネタにはなるよね♪ このカセットテープが、本物か海賊版だったかは、旅行の最後の方で判明します。どうして判明したかは、後のお楽しみ♪ テープ屋を後にしてどんどん先へ進むと、土産屋に混じって地元の人たちが買い物するような店も見受けられました。おもちゃ屋さんや、下着屋さん。冷やかしで値段を聞いてみると、どれもこれもとっても安い! とても身につけられないほどハデハデなブラジャー(真っ赤なレースとか紫とか)が2ポンド(約60円!)とかで売られていました。エジプトの女の人って、こーんなハデなの着けてるのかと、チョッピリ想像。 あちこちにジューススタンドや軽食スタンド、カフェ、お菓子屋さんなどがあり、歩き疲れた観光客や、シーシャ(水タバコ)を吸いにやってくる地元のオジサマたちの休憩の場となっています。 お菓子屋さんで売ってるお菓子は、どれも皆甘そ〜なものばかり。このショッキングピンクの塊はなんだろ? なんたって、昨日飲んだ紅茶があれだけ甘かったんですもの。相当甘いに違いないですよね。食べたらまた「ジャリッ」っていうんだろうなあ〜。 そのオジサマたちが吸ってる水タバコ。ガラス製の、水の入ったツボのようなものに皿が乗っていて、皿の上には火の着いたタバコの葉っぱ。長い管から煙りを吸い込んではゆっくりと吐き出しながら紅茶を飲み、おしゃべりを楽しんでいます。この説明でわかってもらえるか心配ですが(笑)いーなあ。こんなの見たことないよお。私も吸ってみたいなあ。でも、水タバコを吸ってる女性はなぜか一人も見かけませんでした。でも、この水タバコ用のパイプ、日本へは持ち込み禁止になっているようです。もっとも、バラして持ち帰る人もいるようですが(笑)。 ジューススタンドは、町中にたくさんありますが、ジュースの入ったタンクを背負って売り歩いているオジサマに出会うこともあります。そのジュースは真っ黒で、何だろう? と気になっていたのですが、どうやらタマルヒンディという木の実のジュースらしいです。見た目マズそうなんだけどおいしいのかな? あっ! 私の大好物のライスプディングが売ってる! どうも私はコメに弱いみたいです。甘い物は普段あまり食べないのですが、コメに関しては話が別です(笑)。モスクワのミルクがゆに始まり、ここではライスプディングと出会えました。とってもおいしそう・・・。屋台でライスプディングを売ってるなんて、なんだかとってもオシャレ。 私 「きゃー♪ これ、ライスプディングだよねえ? 大好きなんだよお。」 友人M「そういや、モスクワでミルクのおかゆウマイって言ってたよねえ。 コメ好きなんだね。」 私 「うん♪ ライスミルクも好き!」 友人M「なんか、原材料が似たようなもんばっかしだね。」 私 「・・・・・・。」 ・・・そう言われてみりゃ、そうだわ(笑)。 あれこれ買い食いしながら、<アル・アズハル・モスク>からひと回りしてきた私たち、やっと終点(?)の<アル・フセイン・モスク>周辺へとたどり着きました。実は、見るのに夢中だったのと、5年以上前の話なので、何を食べたかほとんど覚えてないんですよねえ〜(泣)。 この辺りには、ガラベーヤ(地元のオジサマたちがみんな着ている民族衣装)屋さんが何軒かあり、のれんのごとくハデハデガラベーヤがたくさんぶら下がっていました。ガラベーヤって、ほんとに涼しそう。風通しも良さそうだし、着心地もいいだろうな。パジャマの替えに、1着買ってみようかな。地元の皆さん、外出着なのにパジャマだなんて言ってごめんなさい(笑)。 一軒の店に入り、真っ白な生地にグリーンのテープが縫い付けられた、とてもきれいなガラベーヤを購入しました。値段は、無地、または模様の印刷あり・刺繍があるか・デザインは凝っているかなどによって変わるようです。男性用の方がシンプルな物が多かったです。私の買ったガラベーヤは、実は相当高そうな物だったのですが、値切って値切って値切りまくって、55ポンド(約1650円)で手に入れました。粘り勝ち!! 移動する前に、やっぱりちゃんとお店の中も見ておこうと思い、私たちはアル・フセインモスクの近くの、通りの角のお店に入ってみました。店の中には、「土産屋さん暦○十年」みたいなオジサマと、その娘らしき15〜6才くらいの女の子がいて、店番をしていました。案の定・・・ オジサマ「やあ、ヤバーニー(日本人)だね? 何でも見ていってくれ。 何が欲しいんだい?」 私たち 「あ、見てるだけなんで・・・。」 オジサマ「そうかそうか、オジサンはヤバーニーのトモダチたくさんいるんだ。 これをごらん。」 店の中には、日本人観光客とオジサマが肩を組んだ写真などがビッシリ貼られていました。 ・・・でも、他の店にもいっぱい貼ってあったような・・・?? オジサマ「オジサンはヤバーニーが大好きなんだよ、トモダーチ。 ディスカウントするよ。」 私たち 「(出たあ! トモダーチ攻撃・・・と思いつつ)ほんとに安くしてくれる?」 オジサマ「もちろんだともさ! トモダーチ。」 私たち 「・・・・・・。」 私たちは、このトモダーチ攻撃に多少ウンザリしてはいたものの、このオジサマの目がとても澄んでいてきれいだったのと、娘がかわいかったのと、インチキな日本語を話さなかったのと、あんまりしつこくなかったことで、とても良い印象を受けました。アパートの大家さんへのお土産でも買おうかな。 私は、美しい細工が施されたお皿を手に、オジサマと値段の交渉を始めました。その間、娘さんはずっとニコニコこちらをみています。目がくりっとして、本当にかわいい。というか美人。この娘さん、オヤジさんより英語が上手。めずらしいことに、スカーフをかぶってませんでした。 最終的に納得のいく金額で大家さんへのお土産をゲットし、大満足。なんだか、この人たち、もう一度会いたいな。いろんな話、してみたいな・・・と思っていたところ、 オジサマ「また来ておくれよ。私たちはいつでも君たちをここで待っているよ。」 と言われ、握手を求められました。「いつでも」って言葉がズシリときてしまい、またホロリ。 エジプトに来て以来、しつこくない土産屋=良い人、という図が頭の中に出来上がってきました。だって、会う人皆ほんとにそうなんです。・・・というか、そう思えてくる自分が悲しい(笑)。 買ったお土産をリュックに詰め、初めての<ハーンハリーリー>体験終了。お疲れ様でした。本当に疲れました。でも、楽しかったあ〜!! また来ようね! 今度来たら、思いっきり買い物するゾ! さあ、お次は、ゲジラ島にある<カイロタワー>です。もうすっかり陽も落ちて、薄暗くなってきました。 タワーの正面入り口の頭上には、日本の某製薬会社のシンボルみたいな、ワシのマークが。上を見上げると、頂上が展望台になっています。やっぱり、どこの国も塔とかタワーとかが観光名所になるんですね。もう、たくさんの観光客で賑わっています。 ![]() カイロタワー正面入口 これはワシ? タカ? さあ、チケット買って、展望台へ行ってみよう! どんな景色かなあ。ナイル川一望できそうだし、きっと素晴らしいんだろうなあ。 私たちは、はやる気持ちを抑えつつ、チケットブースへ並びました。ところが、やっと私たちのすぐ前まで、順番が回ってきた途端・・・・ 外からの音「farhcurhfurahfuiahfuah〜♪cdjafcheafhrfhraufghagdc〜♪」(←表記不可能) な、なんだ? と思っていると、係の人は私たちにこう言いました。 係のオジサマ「すまないが君たち、ちょっと待っててくれ。」 私たち 「へ? 何で?」 何が始まるんだ? と思っていたら、やおらオジサマはカーペットのような布地を持ち出してきて、お祈りをし始めちゃいました。 そうです。さっき聞こえてきた音はアザーン。お祈り(コーラン)の始まりの合図だったのです。しまった〜。来る時間を間違えちゃったよお(泣)。 お客がいようがいまいが、お祈りの時間はお祈りをするらしいです。そういうもんだそうです。私たちはそこで、20分くらいボーっと待たされました。 やっとお祈りが終わると、オジサマ復活。 係のオジサマ「やあやあ君たち、悪かったねえ(ニッコニコ)。」 まるで懺悔でもし終わったかのようなスッキリとした表情。良かったね、懺悔できて(笑)。 さて、12ポンドを支払いやっとチケットを手に入れた私たち、今度は1基しかないエレベーターの前で並ぶことになりました。このエレベーター、お祈りだからって止まる・・・なあんてことは無いんでしょうねえ(←かなり疑心暗鬼)。 このエレベーターの上には、大統領(?)か誰かの写真が飾られています。これ誰なの? だって、エジプトの大統領の顔なんて、普段覚えてないもんね(笑)。 さて、エレベーターに乗りこむと、これがまた狭〜い上に揺れる! 揺れる! 頂上までの間、ずーっとガタガタガタガタ。こ、怖いよお〜、壊れるんじゃないの? これえ(泣)。ガタガタ音を立てるエレベーターに乗って、私たちもガタガタ。ほんとに怖かったんだよお〜。 ![]() カイロタワーにて これがウワサのこわ〜いエレベーター 頂上につくと、カイロの町とナイル川が見渡せて、絶景! すごい! 素晴らしい!! カイロ市内のネオンがまたハデハデで、とてもきれい。夜景もいいんだけど、昼間に来たら、ピラミッドも見れそうだなあ。ガイドブックには、サッカーラまで見渡せるって書いてあるし・・・。さぞかしすごいんだろうなあ。でも砂嵐もすごそう。 外の景色を眺めながら、私は今日1日の出来事をボンヤリ思い出していました。今日は動いたな。疲れたな。当たり前か。だって、普通の観光ツアーの2日分くらい観光したんだもーん。 この日行った場所を整理すると・・・・ ☆ エジプト考古学博物館 ☆ シタデル(ムハンマド・アリ・モスク/スルタン・ハサン・モスク/リファイ・モスク) ☆ オールド・カイロ(コプト教会/アムル・モスク/アル・フスタート) ☆ イスラミック・カイロ(アル・アズハル・モスク/ハーン・ハリーリー) ☆ カイロタワー よく頑張ったなあ、私たちったら。自分で自分をホメてあげたい(爆)。これだけ行ったら、疲れます。ほんとに。そして財布の中身も疲れました(笑)。お土産を除いて今日かかった経費は、日本円にして約5300円程。ほとんどが遺跡入場料とタクシー代です。あと、トイレだとか靴だとか、何かにつけて払うバクシーシ。これがバカにならないのよねえ(泣)。 話を<カイロタワー>に戻しましょう。 エジプトの夜景を「これでもか!」ってくらい満喫した私たち。お腹もすいたし、ホテルに戻って何か食べようという話になり、エレベーターへ。ええ〜〜っ? また乗るのお? タクシーの運転手さん、今日は1日お世話になりました。こうるさい娘2人乗っけて、大変だったでしょうね。 <カイロタワー>はホテルと同じゲジラ島にあるので、帰り道はスムーズでした。ホテル到着後、運転手さんに約束の55ポンドを支払っていると、後ろにミョ〜な視線が・・・・。 私たち 「サ、サイード!」 サイード「やあやあ、トモダーチ。明日は僕の車に乗っておくれよ(ニッコニコ)。」 私たち 「(や、やばい・・・)」 私たちったら、最初に「カイロでの観光はずっとあなたの車に乗るから」なんて料金交渉しておいて。すーっかり忘れてました。ごめんね、サイードくん♪ 私たち 「明日はアスワンへ移動なのよ。でも、またカイロに戻ってくるから。」 サイード「じゃあ、明日空港まで送ってあげるよ。」 私たち 「ほんと? じゃあ、安くしてね♪」 サイードに別れを告げ、ホテルの中へ入り、カイロに戻って来てからの宿泊の確認を済ませて部屋へ戻ろうとした時、ふと思い付いてホテル内の土産屋さんへ入りました。香油の値段が知りたかったのです。 土産屋「やあやあ、何でもあるから見ていってくれよ。」 私 「あのー。香油の値段を教えてくれませんか?」 土産屋「物によって違うけど、大体2グラムで1ポンドくらいだよ。」 私 「(2グラムで1ポンドってことは・・・)え? えええ〜〜!?」 そうです。初日に買った土産屋は、半額にしてもらって1グラム1ポンド。ここは更にその半額。 があーーーーーん。最初からここで買えば良かったよ・・・。 土産屋「どうしたの?」 私 「実は一昨日ギザで買ったら、ここの倍の値段だったの。」 土産屋「ハーーッハッハッハー(爆笑)。ギザはカイロ市内より物価は高いんだ。 残念だったね。」 私 「・・・・・・。」 過ぎたことを悔やんでもしかたありません。香油のことは忘れて、他の土産物を見ていると、皮の財布が目に入りました。日本円とアメリカドルとエジプトポンドで仕分けが大変だった私は、この仕切りがたくさんついている茶色の皮の財布が気に入りました。早速購入。値段は32ポンド。 土産屋を出て、部屋へ戻った私たち。もうグッタリ。 私 「あああああ〜〜。つーかーれーたー(バタッ)。」 友人M「(同じくベッドにバタッ)なーんか疲れたねえ。ルームサービスでもとる?」 私 「それいい! 決まり! あ、そうだ。最初の日にワインをボトルキープ したよね?」 友人M「そうだ、忘れてた。まだあるかなあ?」 私 「聞いてみようか?」 私たちは、ホテル内のレストランにシシカバブやサラダなどを注文し、初日に食事した<フロレンシア>に、ボトルキープしたワインのことをたずねてみました。すると・・・・ 私たち「あのー。一昨日ワインをボトルキープしたんですけど、まだありますか?」 店の人「ああ、ありますよ。お部屋へ持っていきます。」 私たち「お願いしまあす♪」 さあ、酒盛りだ〜♪ 私たちはシャワーを浴び、酒盛りの準備を始めました。そういや、初日にスーパーで買ったチーズやハムも残ってるし、友人Mの持ってきたお菓子も山ほどあるし。早く来ないかなー。ワイン。 まず先に、別のレストランから、注文した料理が届きました。2人前で1000円くらいなのに、とってもおいしそう! 4つ星ホテルのレストランで食事を2人前頼んで、1人前500円以下なんて、安すぎる! 日本じゃ考えられない! あとはワインだわ♪ ところが、ワインはなかなか届きませんでした。 私 「来ないねえ、ワイン。」 友人M「もう1回聞いてみる?」 再度<フロレンシア>に電話をしたところ・・・・ 私たち「あのー。先程ワインをお願いした807号室ですけど・・・。」 店の人「(かなり焦りぎみで)アイム・ソーリー、今探してます。」 私たち「・・・・・・。」 「探してる」の一言で、ちょっぴり不安になった私たち。でも探してくれてるなら、料理でも食べて待ってようかな? 私たちは、ワインを待ちつつ、注文した料理を食べ始めました。オイシーイ♪ しばらくして・・・ 店の人「(コンコン。ガチャッ)お待たせしました。」 私たち「(やっと来たよ〜と思いつつ)ありがとう!」 ワインを受け取り、チップを渡してテーブルの上に待ちかねたものを置きました。すると・・・ 友人M「・・・。ねえ。これ、おかしいよ。」 私 「え?(ワインを見て)あ?あれ?」 友人M「あなた、初日に結構飲んでたハズなのに、 なんで1本まるまる残ってるの?」 確かに、ワインはボトルに満タンになっています。 私 「ラベル、違うよ? これ。エジプトのワインみたいだよ?」 私 「でも、持って来た人、何も言ってなかったよねえ?」 友人M「もしかして、私たちのを他の客に出しちゃったとかで、 おわびに1本くれたのかな?」 私 「きゃー♪ ウッソ〜、嬉しい♪」 単純にそう思い込んだ私たち、喜びいさんで早速そのワインを飲んでみました。すると・・・ 私 「え?? 何これ?」 友人M「ま、マズーーーーーーーイ!!!」 私たちが頼んだのは、確かスペインのワインだったのですが、これはまさしくエジプトのワイン。しかも、かなりランクが下のもののようです。や、やられた・・・・。あの初日のワイン、高かったのに・・・ショック!! しかも、何やらアルコールがキツいし、クサイ。チップ渡さなきゃ良かった。(私と比較して)あまり飲めない友人Mの代わりに、悔し紛れにガンガン飲みまくってしまいました。すると・・・ ガッチャーーーーーーーーーン!!! 友人M「う、うわ!」 私 「わ、わ、わああ〜!! ごめん!」 友人M「ぞ、ぞうきん! ティッシュ! トイレットペーパー!!」 手元がかなりふらついていた私、なんとそのワインの瓶を床に落としてしまいました。床の絨毯にはワインが染み込んで、キョーレツなニオイを放っています。クサイ、クサイ、クサイ!!! ううう。なんてこったい。しかもこのニオイ、しばらくとれませんでした。 友人M「大丈夫? 明日移動だから、もう寝ようか。」 私 「そ、そうだね・・・」 安いワインでクサーくなったその部屋。明日チェックアウトで良かった・・・。でも、次に泊まる人、ゴメンネ(平謝り)。あ、フォローのために言いますが、エジプトのワインが全てマズいわけではありません(笑)。念のため。 今日はもうダウン。気持ち悪いよ〜。フルに観光しまくったカイロ3日目の夜も、こうして更けていきました。明日起きれるかなあ・・・。 安ワインのかぐわしい香り(くさいニオイ)に包まれながら、おやすみなさい・・・。 (次ページは「アスワン編」です。どうぞ、お楽しみを・・・。) |