<7日目 10月13日>

この旅行も、ついに1週間めを迎えました。楽しい時間って、ほんとにほんとに早く過ぎていくものですね。今日は、アスワンでのメインイベントともいうべき、大観光大会の日。訪ねる予定の観光地は、以下のとおりです。


☆アスワンハイダム
☆切りかけのオベリスク
☆アガ・カーン廟
☆キッチナー島(植物園)
☆カラブシャ神殿


こんなにあったんだっけ(笑)。これ、ほんとに今日1日で行けるのかなあ。なんかいつもの行動パターンからして、絶対寄り道とかしちゃいそうだしな〜。いや、するっての(笑)。


夕べはかなり疲れてぐっすり眠った私たち。朝、目覚めてみると・・・痛い。いたあい!! 日焼けが痛い!! 日焼け用お手入れジェルも、あれだけたっぷり塗ったのに、効果無し。こりゃあ、薬じゃないとダメかしら。


さて、今日はアスワンに来て初めてホテルで朝食。しかも、隣のオールドカタラクトホテルでの、ちょっぴりリッチな朝食です。相変わらず、食べ物に関しては異常な執着心をもつ私たち。今朝も、日焼けの痛さと同時に腹時計で目が覚めました。なんだろなあ〜、朝ゴハン♪ 楽しみだなあ〜、朝ゴハン♪♪


身支度も早々に、朝食をとるため隣のホテルへ出かけました。中へ入ってみると・・・・。


おお〜! すごい! 天井が高い! きらびやか〜!
なんとまあ、立派なレストラン<1902>。すでに何組かの旅行客が朝食をとっていましたが、皆様揃いも揃ってリッチなヨーロピアンや、富豪風アラビアン。おっしゃれえ〜。こんなところで朝ごはんかあ。朝ごはんって言葉が似合わないなあ。ここ。ブレックファースト? 私たちが言うと、それも似合わないなあ・・・。トホホ(泣)。


早速席に案内され、ビュッフェテーブルへ。色とりどりの花々が飾られ、おいしそうな料理が並んでいます。パンもケーキも果物も飲み物も、朝からすごい種類。アヒルの肉と豆を煮込んだ料理やターメイヤなどの地元の料理、チーズやサラダも選ぶのが迷っちゃうくらい。


ああ。来て良かった・・・(しみじみ)。


しかも、どれもおいしいんですよ、これがまた。テーブルに、並びきれないくらいの料理をムリヤリ並べて、さあ、朝ごはん(もとい、ブレックファースト)の開始です。2匹の餓鬼と化した私たち、早速胃袋の充電にとりかかりました。エジプトに来て、一番胃袋が満足した食事だったかもしれません。仕上げのコーヒーで、至福のひととき。


ああ。しあわせだわ・・・(しみじみ)。


さて、日本じゃ考えられないようなリッチな朝食を終えて、気分もお腹も夢心地の私たち、観光の準備のために部屋へと戻りました。


余談ですが、この時点で2人とも一度もお腹を壊さず、いたって健康に旅行を進めていたんです。今から考えると、スゴいことですね。私もそんなに胃腸は強いほうじゃないのですが、エジプトのゴハンは私に合っていたみたいです。


今日は外での観光が多いので、日焼け止めやのど飴、帽子なんかが欠かせません。あれこれ持ち物をチェックして、さあ、出発!


待っていたタクシーに乗り込み最初に向かったのは、アスワンの市街から南へ12〜3キロ下ったところにある<アスワン・ハイダム>。ここから上流に向けて、あの美しい<ナセル湖>がのびています。





アスワンハイダムにて

広い広い!











初めて見る外国のダム。日本でも、ダムなんてあんまり見る機会はありませんよね? ここのダムは、本当に大きいです。某ガイドブック「地球の○きかた」によれば、ここの体積はギザのピラミッドの約92倍もあるらしいです。どこまでがダムなんだか・・・。どこがはじっこなの? これ。



周りの景色のなんとすがすがしいこと。砂の茶色、ナセル湖の青、空の水色、木々の緑。タクシーの運転手さんがガイドをかってでてくれたので、私たちは、車を降りて周囲を散策してみることにしました。


タイミングが良かったのか、私たちの他にはあまり観光客がいませんでした。あたりをキョロキョロ見渡しながら歩いていると、道ばたに大きな素焼きのつぼが置いてあるのに気がつきました。このつぼ、どこかで見たことあるなあ。そういや町の中でもたまに見かけた気がする。つぼの傍らにはひもで繋がったコップがぶらさがっていました。


私  「この、入ったつぼ、なんですか?」
運転手「ああ、これは飲料水だよ。素焼きだといつまでも冷たいままなんだ。
     飲んでみるかい?」
私  「いっいえ、遠慮しときます・・・。」


水ガメだったのね、これ。でも、いくら胃腸が丈夫ったって、道ばたの水はちょっとねえ・・・と思っていると、運転手さんはやおらコップを手にとり、つぼの中の水をすくってゴクゴクおいしそうに飲み干しました。


運転手「プッハ〜、うんめえ〜♪」


と言ったかどうかは定かじゃないですが、とにかくおいしそうだったのは覚えています。いつからあるのかわからないこの大きなつぼ、触ってみると確かに冷たい! 外はこんなに暑いのに。昔の人の知恵ってすごい。


南の対岸には<カラブシャ神殿>が見えます。ここもアブシンベルの遺跡と同様、ナセル湖に沈むところを西ドイツによって今の場所に移築されたそうです。





奥に見える建物が、アスワンハイダムから見た<カラブシャ神殿>











ここでひとつ考えました。この暑いアスワンで、最初に予定していた行程を全部こなすのは無理。ファルーカに乗って、のんびりナイル下りもしてみたいと思った私たちは、<カラブシャ神殿>を外観を見るのみにして市街へ戻りました。



次に向かったのは<切りかけのオベリスク>。市街からほど近い場所に古代から残る石切り場があり、<未完のオベリスク>とも呼ばれるそれは、切りだし不可能のまま、今もそこに横たわっています。





切りかけのオベリスク。

手作業で作ったなんて、信じられます?











私たちは、入場料5ポンドを払い、他の観光客と共によじ登ってみました。1170トンあると言われるだけあって、さすがに大きい! あまりの大きさに言葉も出ません。もっとも、ガイドブックによって書いてある重さが違ったりしてますが、多分計りかたによって変わってくるんでしょうね。それにしてもどうやって重さ計ったのかしらん??



ここで驚くのは古代の石切り技術。石に75センチ間隔の切り込みを入れ、そこに木製のくさびを打ち込み、水で濡らしてくさびを膨張させると自然に石が割れるそうです。昔の人ってのは・・・。ほんとに・・・。でこぼこしてなくて、本当に滑らかな切り口に驚かされます。今の時代の人間に、くさびと石と水を渡されて「ほれ、作ってみい♪」なんて言われたら、果たして同じ物が造りだせるんでしょうか。疑問です。


さて、お次は<アガ・カーン廟>です。ナイル川の対岸にあって、ホテルからもよく見えるこの遺跡は、中に大理石でできた棺が置かれている、いわゆるお墓です。タクシーを降りて、念願のファルーカで対岸へ向かいました。風が気持ちいいなあ〜♪ 川から自分の泊まっているホテルを眺めるってのも、またなぜか不思議な感覚。自然はええねえ〜。





ファルーカから見た<ニューカタクトホテル>











ところで、ファルーカの船長(キャプテン)は、みなヌビア人。ちょっとしつこくてウザイ(ゴメンナサイ)押し売りモードのカイロの物売りと違って、みな物静かな感じ。堂々としていて、カッコイイ!



岸につくなり「ヘ〜イ、ヤバーニー、オッシ〜ン!」などとウルサイ土産屋。無視してしばらく歩くと、丘の上にそびえたつ<アガ・カーン廟>が見えてきました。岸辺は緑でいっぱいなのに、廟の周囲はガレキの山。砂だらけ。長くゆる〜い階段を昇り、やっとたどりつきました。ここでは服装に注意とのこと。なぜならば、<アガ・カーン>というお方は、イスラム教シーア派に属するイスマイール派のエラ〜いお方。当然お肌を見せたら失礼というわけです。早速リュックに丸めてつっこんでおいた長袖のシャツをひっぱりだして着込みました。あ〜あ。シワシワ(泣)


ここは入場無料。でも、閉まるのが早いらしいです。日没までだったかなあ。






<アガ・カーン廟>

周囲はガレキだらけ。











なんでも、アガ・カーンは生前リウマチ療養のためにアスワンによく滞在していたそうです。リウマチって、昔からあった病気だったのね。知らなかったなあ。んで、アスワンに葬られたのは、彼の遺言だったそうな。



そんなリウマチのプレイボーイだったアガ・カーンにもロマンチックな話が。某ガイドブックによれば、墓の彼の名前の横には奥さんのスペースが空けてあって、奥さんがアスワン滞在中は紅バラ、留守の時は白バラがそれぞれ1輪そなえられるそうです。素敵。カーンが亡くなったのは1959年。奥様はご健在なのかしら?


さあて、どんどん行きますよお(笑)。<アガ・カーン廟>を後にし、再びファルーカへ乗り込んで、ホテルからもよ〜く見える<キッチナー島>へ。ここは、島全体が熱帯植物園。ここは日没まで営業していて、料金は5ポンド。中へ入ると、ここは南の島かと思うようなパームツリーが。まあ、南の島には違いないか(笑)。たくさんの旅行客や地元の若者たちが散策を楽しんでいました。とても砂漠の国とは思えないほど、ワサワサと木が生い茂っています。地元の中学生だか高校生だかは、みな日本人がめずらしいのかニコニコと声をかけてきます。暑くて暑くてたまらないはずなのに、背のたか〜いパームツリーのおかげで日陰があちこちにできていて、その日陰に入ると風が冷たく感じます。設備も整っていて、ベンチやおしゃれな街灯なんかもあったりします。気持ちいいなあ。ほんと、街の喧噪に疲れたら、お勧めの散歩コースですよ。ここは。







キッチナー島の熱帯植物園

砂漠の国なんて信じられないほど、うっそうとしています。
















さて、ひととおり見てまわったら、もうお昼をとっくに回っていました。そういえば、お腹すいたなあ。今朝あんなにたらふく食べたのに。動いたからなあ。ランチはどうしよう・・・などと考えていたら、ファルーカのキャプテンからこんな提案が。



キャプテン「ねえ、君たち、俺たちヌビア人の村を見たくない?」
私たち  「え? ヌビアンビレッジ?」
キャプテン「よかったら案内してあげるよ。うちでお昼ごはんでも食べないかい?」
私たち  「(ピクッ)ええっ! ゴハン付き?」
キャプテン「ああ。30ポンドでどうだい?」
私たち  「(そーだよね。タダのわきゃないよね)ちょっと高いなあ。まけてよ。」
キャプテン「う〜ん。そうだなあ・・・。」
私たち  「(腹減った! 早く食いたい!)お願い、お願い〜!」
キャプテン「よし、んじゃ、20ポンドで。」 
私たち  「お願いしまあす♪」


というわけで、キャプテンに連れられヌビアンビレッジに向かうことになりました。20ポンドでも高かったんでしょうけど、もう空腹に負けました。それに、ヌビアの人たちがどんな食事をしてるのか興味あったし。


話は飛びますが、エジプトに来ると、金銭感覚狂います。物価が安すぎて。ランチ付きナイル下りが、日本円にして、約600円だってのに、すごく高く感じちゃう。それどころが、ボラれてるような気もしてくるから不思議です。いや、当然ボラれてるんでしょうけど(笑)。


ナイルの水の上は本当に気持ちいいです。言葉に表せないくらい。時間がゆっくりゆっくり流れていきます。気のせいか、カイロでみたナイルより、かなり水がきれいな気がするんだけど・・・。川に手を突っ込んでみました。冷たくて気持ちいい!! キャプテンは、船底からゴソゴソとお茶セット(カップやら湯沸かしやら)を取り出し、私たちにお茶をごちそうしてくれました。暑い太陽の下で、冷たいナイル川の上を、熱いお茶を飲みながら漂うってのは、とってもとっても心地いい!


あ〜。このまま時間が止まってしまえばいいのに。エジプトに来て、何度もそう思いましたが、この時はもうあまりの気持ちよさに、本気で船の上に住みたいとまで思ってしまいました。しばしウットリ。


ボ〜っとしながら船に揺られていると、やがて民家がポツポツ見えてきました。


キャプテン「ほら、あれだよ。到着だ。」


岸にたどりつくと、一人の小学生くらいの女の子が駆け寄ってきました。首にも腕にも何やら色々ぶらさげています。


女の子 「njdiahranvruurh,faunruruucariupuri!!」
私たち 「???」


その少女は、聞き慣れたアラビア語とは違う言葉で、何やら私たちに話しかけてきました。どうやら、ぶらさげている首飾りを買ってくれと言っているようです。その首飾りは、木の実などでできた手作り風で、何とも言えない美しい色をしています。


私  「かわいいね、これ。」
友人M「いくらなのかなあ、これ?」
女の子「nfjdiahnaip,nfueaihfuiaernfuia」
私  「試しに1ポンド出してみようか?」


私はその少女に1ポンド札を差し出してみました。ん? なんか、不満げ。じゃあ、これでどうだ! と、小銭で50ピアストル追加しました。少女はにっこり笑って首飾りを私に差し出すと、走り去りました。


あんな小さな子供まで働いているんだなあ。学校には行ってるんだろうか? というより、学校はあるのかな?


ふとキャプテンのほうを見ると、船を岸にくくりつけ、さっきのお茶セットをナイルの水で洗っていました。


私  「ねえちょっと〜、お茶セット、川で洗ってるよ?」
友人M「もしかして、さっき飲んだお茶、ナイルの水を湧かしたやつだったのかなあ。まさかね。」
私  「え!(ドキドキドキドキ)」
友人M「・・・・・・・・。」


ま、深く考えないようにしようっと・・・・・・(汗)。


岸からあがり、キャプテンにくっついて歩いていくと、やがてヌビアンビレッジにたどりつきました。静か。私たちの他に誰も歩いてる人がいないのね。村人たちはどこへ行っちゃったのかしら? 道ばたには黒ヤギさんが一匹。真っ黒でか〜わい〜い!





ヌビアンビレッジで見た黒ヤギさん。かわいいでしょ?











騒がしい街カイロと違って、ここはほんとにのんびりした空気が漂っています。道ばたで遊んでる子供たちはこちらを見てニコニコと笑ってる。なんか、癒されるなあ。





のどかなヌビアンビレッジ












キャプテンに連れられて、彼のお宅へ。きれいなカーペットが敷いてある客間へ通されました。お茶をごちそうになり、しばらくくつろいでいると、ドアからかわいい子供たちが覗きこんでいるのに気がつきました。



私   「こっちに来ない? 一緒にお話しようよ。」


声をかけると、3人の子供たちは照れながら部屋へ入って来ました。もう、ほんっとにカワイイ。エジプトの子供たちって、笑顔が100万ドルです。諸事情により、写真を皆様にお見せできないのが本当に残念。


子供たちが部屋を案内してくれるというので、くっついていくと、廊下にはアスワンハイダムで見かけた物とおなじ素焼きのツボが。へえ〜。普通のご家庭でも使ってるんだ、これ。


台所を案内していただくと、おばあちゃんに近い年令のおばさん(きっとキャプテンのお母さん)が昼食の支度をしていました。そして、シンクには巨大な包丁。これ、何に使うんだろう。


私たち 「こんな大きい包丁使ってるんですか?」
おばさん「これはね、モロヘイヤをきざむのに使うのさ。」
私たち 「ああ〜、これが・・・」


そういや、ガイドブックで見たなあ、これ。実物を見ることができて、ちょっと感激。それにしてもイイ匂いだなあ。何作ってるんだろう。鍋がコトコト音をたてています。何かを煮込んでいるもよう。腹減った!!


次に、子供たちが、自分たちの部屋に案内してくれました。2番目らしき女の子が、ノートや教科書のような本を取り出して、私たちに見せてくれました。ん? これ、アラビア語じゃない。え! もしやフランス語??


客間に戻った私たち、キャプテンに早速尋ねました。


私たち  「あの子、あんなに小さいのに、もうフランス語勉強してるんですね。」
キャプテン「いやあ、実は学校に行かせるお金がないから、子供たちは拾ってき
       た本で勉強してるんだよ」
私たち  「・・・・・・。」
キャプテン「僕だって、耳で聞いただけだけど、英語もフランス語もドイツ語もわか
       るよ。」
私たち  「・・・・・・。」
キャプテン「でも、君たちはいいねえ。日本は豊かだから、好きなだけ学校で勉強
       できるだろう? 君たちが羨ましいよ。」
私たち  「・・・・・・。」
キャプテン「カイロに行けば、もっと稼げることはわかっているけど、僕らはこの土
       地が大好きなんだ。」
私たち  「・・・・・・。」


なんだか、とっても恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。そうだよね。私たちは、勉強しようと思えばいくらだってできるのに、英語すら満足に話せない。ここの人たちは、貧しくたっていろんな言葉が話せるし、何より誇りを持って生きてる。私たち、今まで一体何してたんだろう。


ちょっと人生について考えさせられるひととき。


と、そこへ、おばさんがお昼ゴハンをお盆に載せて入ってきました。メニューは次のとおり。





キャプテン宅でご馳走になったランチ。おいしかった!











☆ガーリックライス

☆モロヘイヤスープ
☆トマト
☆豆と肉(これ、何の肉だか最後まで不明)のトマト煮
☆アエーシ


これがまた、ほんとにおいしそう! アエーシも焼きたて。んも〜、来て良かったよお。思わず写真に撮っちゃいました。エジプトに来て初めての、しかも一般家庭にお邪魔しての家庭料理。これだから個人旅行って好きなのよねえ。いっただっきま〜す♪


ん? ちょっと待てよ。スプーンが2本だけ。これはひょっとして、私たちの分かしら。ということは、みんなどうやって食べるんだろ・・・と思いキャプテンの方を見ると、アエイシをちぎって、他の料理をすくって食べ始めました。ほおお。なるほど。なんか、スプーンみたいな文明の利器使うより、そっちのほうがおいしそうに見える。私もや〜ろお〜っと。あ、あちっ! 焼きたては熱いよ〜。キャプテン、なんで平気なの??


私がアエイシをちぎり、キャプテンの真似して食べ始めると、おばさんや子供たちは嬉しそうにニコニコしてこちらを見てました。やっぱ、現地のものを食べるんだから、現地の流儀が一番おいしいよね。きっと。


おばさんたら、ほんとに料理上手。こんなに日本人の口に合うなんて。でも、このトマトで煮込んである肉、何の肉だろう。友人Mも何だか分からない様子。聞こうかな。でも、とんでもない肉だったら、知るのも怖いから、聞くのやめよ。でも、これ、おいしかったですよ。いや、ほんとだってば(笑)。


おばさん 「(私たちに)fnrihauihfuiahru ?」
キャプテン「おいしいか? ってさ。」
私たち  「はい、とっても!!」
キャプテン「(おばさんに)jdsih gghsugsubsuossu」
おばさん 「fjhiwhfrifisonfio !!!  ruihfruhoih!!!」
キャプテン「まだまだあるから、おかわりしなさいってさ。」
私たち  「はあ〜い♪(←相変わらず食べ物にはガメツい私たち)」


いい人たちだなあ。ガイドブックにはバクシーシ責めでひどい目に合った人の体験談も載っていたけど、全然そんなこともなくて、ゴハンはおいしいし、子供はかわいいし、キャプテンはもの静かで親切だし、私たちはラッキーだったと思います。


なんだか居心地がよくて、食事の後も子供たちと遊んだりして、いつのまにか長居をしちゃいました。そろそろ帰らなきゃ。おばさんと子供たちに別れを告げ、家の外に出たその時・・・


子供たち 「njfdikwfbnriashua〜!!」
キャプテン「また来てね、待ってるからね、だって。」
私たち  「・・・・・・くう〜(泣)」


後ろ髪引かれる思いでキャプテン宅を後にし、ナイルの岸辺へ向かいました。午後の日ざしがまぶしいヌビア人の村。また絶対来るぞとかた〜く決心しました。


さて、ちょっぴり風もでてきて過ごしやすい時間に乗るファルーカ。これもまた気持ち良いものです。午前中から駆け足で観光しまくってきた私たちは、なんとな〜くウトウトしちゃいました。あ〜、このまま時間が止まらないかなあ。エジプトに来て、何回そう思ったことか。





キャプテンのアシュラフさん。

なかなか男前。











ぼ〜っとナイルの流れに身を任せていると、アスワンの船着き場へ到着。楽しかった船旅も終わりかあ。なんか、寂しいなあ。ずっと乗っていたいなあ。



私たち  「はい、約束の20ポンド。これはチップ。今日はありがとう。」


と言って、25ポンドを渡すと、キャプテンは私のおこずかい帳に名前と住所を書いてくれました。彼の名前は、アシュラフ・マハムッド・グロルさん。・・・って読むと思うんだけど、読めない(笑)。


キャプテン「またアスワンに来ることがあったら、声をかけてくれよ。僕らはもうトモ
       ダチだ。」
私たち  「ありがとう。子供たちとおばさんによろしくね。」


突然思い付いたヌビア人村訪問の旅。もう来ることはないんだろうか。次に来れるのは、いつのことになるんだろう。いっぱいいっぱい勉強させられた旅になりました。そして、楽しかった!!


さて、ホテルへ帰り、友人Mと今日の話をしながらおこずかい帳をつけ、ちょっとひと休み。今日は動いたなあ。そういえば、今日はアスワン最後の夜。明日はルクソールへ移動です。そうそう。ルクソールへの移動はどうしよう。何にも考えて無かった(汗)。


私   「ねえ、ルクソールどうやって行く?」
友人M 「そうだねえ。飛行機は高いしねえ。タクシーだといくらくらいかかる
      のかな。」
私   「え? タクシー?」
友人M 「聞いてみようよ。タクシー。」
私   「んじゃ、下の旅行代理店に行って、その後町ん中まで出てスークで
     も見る?」
友人M 「いいねえ、んじゃ、今日の夕飯は、外のレストランで食べよう!」
私   「いえ〜い♪」


食べ物の話がからむと、ほんとに決断早い餓鬼2人。早速下の階の旅行代理店へ。


私たち 「あの〜、ルクソールまでタクシーだといくらですか?」
代理店 「そうだねえ。120ポンドでどうだい? 手配してあげるよ。」
私たち 「へ? 120ポンド? だって、ルクソールまで軽〜く200キロは
      あるのに。」
代理店 「途中に、エドフとかコムオンボとか、遺跡の見どころもあるから、
      立ち寄るように言っとくよ。」


120ポンドと言ったら、日本円で約3600円。ええ〜? うっそ〜!! 爆安。


こんな金額で引き受けたら、バックパッカーの皆様には笑われそうですが、実際200キロの距離を3600円で移動できて、途中の遺跡も立ち寄ってくれて、地上の景色も見れるんなら安いもんだと思うのですが、どうでしょうかねえ。


さて、明日の移動も決まったし、いざ、スークへ。


わあ、賑わってるなあ。どこもかしこも、店、店、店。こりゃあ楽しそうだぞ、とウロウロし始めたところ、早速いつものお声がかかりました。


オヤジども「へ〜イ、オシ〜ン! ノータカーイ」
     「バザールデゴザール」
     「ミルダケ、タダ」・・・・・・・・・・・(延々続く)
私たち  「ウ、ウルチャイ・・・」


またかよ〜。スークって、どこも同じだなあ。それでも、カイロより物価は安い気がする。売ってるものは、なんとなく全部同じ気がするけど・・・。それでも気を取り直して、ガラスでできた香水びん、ピラミッド形の置き物、パピルスなんかを値切り倒して購入。あ、カメラのフィルムも買わなくっちゃ。


そうそう、こんなことがありました。
このスークで、とある土産物屋にフラっと入ったところ、アラバスター製のちょっと古びた小さい置き物を見つけました。なんの変哲もないと思われる、人の形をしたこの置き物がなぜか気になった私は、手に取ってジ〜っと見つめていました。すると・・・


店のオヤジ「オウ、ヤバーニー、いい物に目をつけたねえ。それはとても
        古い物なんだよ。」
私    「(またボラれるかなと思いつつ)これ、いくらなんですか?」
店のオヤジ「へっへっへ〜、150ポンドでどうだい?」
私    「(何でルクソールへのタクシーより高いんだよと思いつつ)た、たっ
       か〜い!」
店のオヤジ「オウ、これはとってもレアなんだよ、でも、トモダチのためにディス
        カウントネ。」


150ポンドなんて、高すぎる。だって、レアかどうかって、どうやって分かるのさ。


私    「(物は試しと思いつつ)30ポンドなら買う。」
店のオヤジ「オウ、ヤバーニー、それは、最近発掘された貴重な物なんだよ、
        100でどうだい?」


発掘されたなんて、絶対ウソだよ〜。友人Mと2人で、思わず吹き出しました。でも、ここまできたら、どうしてもゲットしたくなった私は、さらに値切り交渉。


私    「(こうなったら勝負だぜ! と思いつつ)だから30じゃないと買わな
      いってば。」
店のオヤジ「オウ、トモダ〜チ、そりゃないよ。じゃあ80でどうだい?」
私    「(おし。下がってきた下がってきた)う〜ん、どうしよっかな〜。」
店のオヤジ「わかった。君のために特別に78ポンドにしよう。他の人に
        言っちゃだめだよ。」
私    「お買い上げ〜♪」


相手が端数をだしてきたら、そろそろ限界の値段だと思われます。ちょっと高い買い物だったけど、気になるお土産は、買わないと後で後悔するもんですよね。(←と言い訳しておこう)


スークを歩き回ってそろそろお腹もすいてきました。早いな、おい(笑)。私たちは、ガイドブックにも掲載されている<EL MOSLY RESTAURANT>を目指し、歩き始めました。


<EL MOSLY RESTAURANT>は、スークのすぐ近くにあって、コフタがおいしいレストランです。コフタとは、羊肉のおだんごを串焼きにしたもの。日本でいうところのツクネですな。店の前まで来ると、なるほど、シシカバブかなんかのいい匂いがプーンと漂ってきました。もう、たまらん(笑)。


メニューを見せられましたが、なんだかよくわかんなかったので、指差しながら適当に注文しました。お酒は置いてないのね、ここ。サラダ、ライス(にんにくのツブツブ入り)、スープ、コフタなんかを目の前にして大満足。適当に頼んだのに、どれも大当たり。ここ、おいしいですよ。おすすめ。とくにコフタ。羊の肉は、普段苦手であんまり食べないのですが、ここのはおいしかったです。もう、バクバク食べちゃいました。


2人でおなかいっぱい食べて、1人34ポンド。あ〜幸せ。


腹ごなしに、町をテクテク歩いてみました。夜も更けてきたというのに、スークはまだ賑わっています。この人たち、寝ないのかしら。小学生くらいの子供まで、ウロウロしています。いろんな匂いがするなあ。果物の匂い、生肉の匂い、ナイルの河の匂い、土の匂い。日本にいたら気にしないことまで、エジプトでは気になります。そして、日本にいたら気がつかないことに、エジプトでは気づかされます。面白い国だなあ。ここは。


ホテルへ到着したころには、すっかり夜も更けていました。


今日は歩いた。動いた。そして食べた。「あ〜、観光した!」って気分。明日はいよいよルクソールへ移動です。再び砂漠を車で移動。ふふ、楽しみ〜。またラクダと会えないかなあ。あ、そうだ。ルクソールのホテルで洗濯しなきゃ。そういえば、だいぶ日焼けしたなあ。元の色が思い出せないくらい、2人とも真っ黒。


今日はアスワン最後の夜なんだよねえ。シャワーを浴びたら、友人Mと2人で部屋のベランダへ。お茶を飲みながら、アスワンの思い出話に花が咲きました。また来たいね。来れるといいね。


さ、明日も早いからもう寝なきゃ。子供たちの笑顔を思い出しながら、おやすみなさい・・・・。


(次回は「コムオンボ・エドフ・エスナ・ルクソール観光編」です。どうぞ、お楽しみを・・・・。)