<2日目>

ここはローザンヌ。起きると異国にいる気分で疲れなんて何のその、であった。ホテルは駅前だったので、朝食の場所は駅が眺められてきれいだった。そういえば、ここはオリンピック委員会本部があるので五輪旗をあちらこちらで見た。いまでも有名な女優のオードリー・ヘップバーンが晩年を過ごされたのもここ。ちょっと嬉しかった。





 「真中が私」











今日はスイスが生んだ教育改革者のペスタロッチが活動の礎を建てたイベルドンを回る。まずは早速、学校訪問だ。学生が4つの班に分かれ、4つの学校を訪問する。私は6歳〜11歳(約300人)の児童が通う学校に行った。17人の学生に対し2人の通訳さんがついてくださった。


今回の目的は「国際文化交流」、なんてかっこいいこといっているけど、言葉も通じない・年齢も違う・学校の制度も違うなかで、いったい何ができるか。私たちは筆ペンと折り紙を用意して来た。日本の文化である漢字を教えるのだ。まず、相手の名前を聞き、それを当て字にして書く。例えば、ニコラスなら「二戸羅素」てな具合。そして折り紙で折ってきた兜や、花、ピカチュウをプレゼントする。ピカチュウは欧米でもかなりの人気アニメで、Tシャツのプリントやランドセルでいくつも発見した。

 
いざ学校に着くと、日本との違いにたくさん気が付く。門や塀がない・芝生が多い・校庭は遊びの雰囲気。郊外の丘の上の学校なので、薄く雪を抱いた山がバックにそびえ、丘下にはヌーシャテル湖が望める。とても環境のいい所だ。校内はアトリエのように色彩豊かで、柔らかい感じがする。廊下にはクラスごとに工夫を凝らしたものがあった。上着をかけるホックの上の壁には、児童の写真が装飾や絵と一緒に飾られていた。教室内は明るく、イスも机も担任の先生の自由に配置され、天井に届くぐらいの観葉植物がある。





 「いい環境の学校」











1年生のクラスでは、テーブルごとに算数・工作に分かれていた。算数をする児童を個別に対応するためだそうだ。だからといって、工作の子はがやがやせずに取り組んでいる。自由主義でも個人の責任と人に迷惑をかけない態度はすばらしい! 1年生なので、一緒に折り紙を折った。うさぎ、鶴、兜。紙を折って作る習慣がないので、とても喜んで折ってくれた。もう、言葉なんて関係ない、ジェスチャーや気持ちで十分通じた。





 
「1年生の子たちと」











次は、3年生のクラス。遠近を初めてつかむ図工の時間だった。割り行って、日本の漢字をすることに。まずは、自分たちの自己紹介。金ぱち先生のように、黒板に名前を漢字で書いた。友達が「カナザワ チアキ」です、というと、それと同じイントネーションで続いてくれて面白かった。それから児童の机を回り、名前を書いてあげた。ジャクエとか、フェンナとかなかなか当て字が見つからず、友達と相談していた。すると、今度は私たちの名前を書いてとサイン会状態に。こんな経験めったにないのでいい思い出だ。

 

次の時間は体育というので、付いていった。先生は英語が少し通じる。(子どもは3年生くらいから仏語の他に独語を学ぶらしい。中学生くらいから英語を学ぶようだ。・・なので、正確には解らなかった。)体育は日本でいうジムみたいな感じで、体育館にはいろんな用具があった。女の子たちが平均台をもってきてくれて、座らせてくれた。こっちの子はどの子もすごく可愛い。いろんな系統の子がいる。





 「体育の様子」










軽いカルチャーショックにかかりながら、短い訪問は終了した。たった2時間の訪問でもいろいろ吸収できた。というのも、事前にスイスの教育制度とかを調べていたから。でないとあまりに違うのでチンプンカンプンでしょう。迎えのバスが来て、お昼に行った。

 
街中のとあるレストランにて昼食。食事の飲み物はその場で注文し、お金を払うことを知り、選ぶ。一緒のテーブルの7人皆アイスティー。やっぱり日本人だねって思った。昨日は両替を一斉にし、全員札しかない。そのため枕チップを払えなかったのに、ここでも全員が札で払うことになり、ボーイさんが渋い顔をしていた。だからうちのテーブルは一人が立て替えることにし、ボーイさんは喜んでくれた。ちなみにアイスティーはすっぱい味がして、口にあわなかった。

 
午後はイベルドン城の見学。13世紀に建てられ、今もその姿を残している、かつてはペスタロッチの学園でもあった。中は彼の住んでいた部屋もあり、書斎には記帳するノートがあった。ページをめくると、我が大学の社会教育学の教授の名前を発見! すごい、こんなところにと声をそろえて言った。

 
今日はこの街のホテルに宿泊。先に着いていたのが20名のトランク。空港で行方不明になっていたのだ。でも、戻ってきてくれて良かった。かわいそうだもんね。5時ごろに着き、7時夕食なので、同じ部屋の友達と敷地内を散策した。ここは温泉街で、近所に温泉プールがあった。広い庭には松の木がそびえ立ち、ヨーロピア〜ンという感じだ。ホテル内も豪華でバーのようなところにピアノをひいている人がいる。思い切ってショパンをリクエストしたら、小犬のワルツを弾いてくれた。そして、日本の曲(忘れましたが)1曲も。サービス精神旺盛な彼は、ヤヌさん。さらに図々しく写真も撮ってくれた。





 
「ピアニストのヤヌさんと」











夕飯はフルコースで、私たちに馴染みなくて皆ソワソワだったと思う。まずパンとサラダ。メインは魚の包み焼き。アイスクリームのデザート。正味2時間に私たちはやっとだった。こんなにぜいたくにしなくていいのにと思いつつも、女子大生はしゃべる、食べる、笑う。ボーイさんたち驚いたでしょうね。メインの白身魚は蒸していて、盛りだくさんのさやインゲンがあって、卵で包み焼きされている。正直においしくなかった。スミマセン。






 「デザートを囲んで」











部屋にもどり、バスにつかって寝る準備。食事は毎日こんな感じが続くので、やっぱり太ることを覚悟しておかないと。では、次の日に続く。