ただ残念なのは、海面にさざ波がざわついていることである。今日は少々風が出ているので危惧していたが、案の定、鏡の海面は千々に乱れて落ち着きがない。ほんとに惜しいことだ。これが鏡の海面だと、どんなにか素敵で、その景観はもっと素晴らしいに違いない。それと島の岸辺に浮かぶ水上生活者のイカダ群が生活臭をただよわせているのが惜しい。これで神秘感が削がれるからである。
とまれ、過ぎ行く絶景に息をのみながらたたずんでいると、今度はその向こうににょっきりと突出した奇岩が見えてくる。それはあたかも舞台装置の背景画のように、折り重なる起伏に富んだ島並みをバックにしてぽっかりと浮かんでいる。なかなか素敵な風情である。

彫刻作品のような奇岩風景
その先へ進んで行くと、今度は視界いっぱいにノコギリの歯のように尖った奇岩群が横一列に並んで現れる。こんな奇っ怪な風景は、ここだけでしか見られない希少な風景だろう。しっかりとカメラに収めておこう。 |
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