<ドイツ・ローテンブルク>銀世界刀@2月25日(日):1

昨日同様、早朝(5時過ぎ)に目が覚める。暖房が消えているのか、寒い。これからまた時間との格闘をする気にもなれず、友人を起こさないよう気を付けながら朝風呂に入ることにする。恐る恐る蛇口をひねり、待つことしばし。温かいお湯が出てきて、一安心。心身共にリラックス。髪を乾かしさりげなくベッドに戻るが友人はまだ起きる気配なし。


6時過ぎ、目覚ましと共に友人起床。「朝風呂に入っていた」と、告げると驚いていた。やはり、気が付いていなかったようだ。昨晩、ずいぶん格闘していたが結局入れなかったとのこと。少々気まずくなりながら(きちんとお湯が出ていれば...)、朝食の場所へ移動する。早くから待っている方々数名。同じツアーのお姉さま方、ご夫婦も会う早々「結局、お湯が出なかった。」と口をそろえて言われる。苦労することなく悠々と入った私。何だか皆に謝りたい気分である。


そうこうしているうちに朝食時間になり、6名皆で同じテーブルで朝食を取る。昨日の豊富なメニューとは異なり、ドイツパン数種類&飲み物という感じで至ってシンプルであった。ガイドさんが説明していたパンと思われる物を手に取り、食べてみる。今まで食べていたパンとは違い、あまりの美味しさに言葉を失う。友人が昨日、パンの美味しさに感動していたのも頷ける。言葉で説明しにくいのが残念である。バター・様々なジャムとも相性抜群! 思わず3個もたいらげる。後にこのパンの名が「ゼンネル」だと知る。(本当は、真横に切り込みを入れて食べるとのこと。)


話をしたりパンに感動しながら朝食を終え、今日はあせることなく荷物をまとめホテルの前に集合する。外を見ると一面銀世界。うっすらと雪化粧した町並みも美しい。だから寒かったのね、と一人で納得しバスに乗り込む。高鳴る胸を抑えつつ、いざミュンヘンへ!!


 <ドイツ・ローテンブルク→ミュンヘン>バスの車窓から 2月25日
                                       (日):2


ローテンブルクの町を後にし、バスはロマンチック街道を南下している。現在住んでいる所にも「ロマンチック街道」と名付けられた道がある。詳しくは分からないが、ドイツのロマンチック街道から来ているのだろうか?? などと考えているうちに睡魔におそわれる。ガイドさんは、日曜礼拝などについて話しておられるが、そろそろ限界。無意識のうちに眠りにつく。


気が付くとサービスエリアのようなところにバスが停車。どうやらここで休憩らしい。眠い目をこすりながらバスを降りる。積雪は少ないが、寒さに目を覚ます。何を伝えようとしているかが分かりやすい看板を発見し、思わず写真をとる。周囲の人に不思議そうに見られたが気のせいということで..。





 シンプル イズ ザ ベスト
(どこかのパーキングにて)











店内には、イースターバニーのチョコなどが多数売られている。以前、NYでも沢山見かけたなぁと思い出す。ここでもまた、本に惹かれる。クロスワードが手頃な値段で売られていたため、迷わず購入。早速、バスに戻り趣味の世界に没頭する。



バスに揺られながら、ペンを動かしつつふと外に目を向ける。雪が深くなってきている。“雪”は、雪国に住んでいるといいことばかりではないのだが、見ている分には大好きである。先ほどまで、曇り空だったのが太陽が顔を出し、牧場(ガイドさん談)や深き山々に降り積もった雪がまぶしいくらいにキラキラと光り輝いている。運転手さん運転しにくいのではないか、といらぬ心配までしてしまう。(私は色々な意味で雪道での運転が嫌いである) 雪道も綺麗だが、新緑の季節に来ても美しいのではないかと思う。


どんどん山道を進んでいるというのが、車窓からでも痛感する。富士山よりも高いと思われる山々が見えてくる。ガイドさん曰く「アルプス」と言われたような気が...。自然の美しさに惹かれ、またまた耳に入ってこない。景色を見ながら、スイスのユングフラウにも行くツアーにすべきだったかも、と考えずにはいられなかった。一面の銀世界をカメラでおさめようとする人、私のように自分の目に焼き付けておこうとする人・・・様々であった。
 

バイエルン王国について話されている、ガイドさん。気分が徐々に高まってきているのが分かる。「そろそろ、お城が見えてきます!」の声に皆一様にその姿を見ようという気持ちが伝わってくる。まだ、遠くではあるが夢にまで見た「お城」が見え、嬉しさと共に早くルードビッヒU世のもとへ! と勝手ながらあせる。とても、狭い駐車場に華麗なテクニックでバスが駐車する。雪も多いが人も多い。お城に行く前にまずは、昼食♪♪


 <ドイツ・ミュンヘン>豪雪地帯に夢の城 2月25日(日):3

雪で足が滑らないよう気を付けながら、店内へと移動する。様 々な国の団体客が食事を楽しんでいる。働いている人の制服や 店内がカントリー調で可愛らしい☆テーブルにつき、食事が出 されるのを今か今かと待ちわびる。しばらくして本日の昼食が 運ばれてくる。朝食で食べて以来、すっかり虜になってしまっ たドイツパンをほおばりながら、スープを飲む。次に、サラダ ・変わった形をしているパスタ(マカロニ!?)・メインと思 われる肉を食べる。きのこのソースとマッチしてこれまた美味 しい。





本日の昼食
大好きな独パンと共に

(ノイシュバンシュタイン城近く)











食事を堪能した後、お城に行くまでの短い時間を各自有意義に
過ごす。友人と私は「店員さんと記念撮影を!」ということで 、さりげなく交渉してみる。言語では上手く伝わらず、ジェス チャーを駆使し何とか了承を得る。





キレイなお姉様と共に
(ノイシュバンシュタイン城近く)










私達たちのやり取りをずっと見
ていたと思われる男性の視線を感じる。怪しい人かもしれない と、つい気構えしてしまう。「どこから来たの?」と英語で話 しかけられ、思わず「日本」と答えてしまう。悪い人ではない のかもと判断し、同じ問いをする。笑顔で「ルーマニア」と答 えたその人も私たち同様、観光目的で来ているみたいだ。もう少 し、コミュニケーションを図りたかったが「そろそろ出発しま す!」との声。残念。お腹も満たされたところで、食後の運動 いや待ち焦がれた白鳥城目指し前進あるのみ...。


馬車(お城⇔食事していた場所付近を往復)を横目で見ながら、馬様の排泄物を踏まないよう気をつけながら歩く。料金は思っていた以上に高くなかったような気がする。鼻先を赤くし、白い息を吐きながらうつむき加減でいると急に列が止まる。「ルードビッヒU世の父親のお城」との説明がある。黄土色のような色をしたその城に何故か興味を抱く。ルディ(勝手にルードビッヒU世のことをこのように呼んでいる)のパパの城だからだろうか?


周りには、宿泊施設・食事処・お土産屋などがある。雪道の横には沢山の木々があり、その下は誰にも汚されていない綺麗な雪が存在している。思わずそこにダイブし、寝そべってみたいという感情を抱く。(冷たいが、一度やってみると気分爽快なのである←新雪が降ると小さい頃よくやっていたものである) 訳のわからないことを考えられたのも最初のうちで、次第に疲労感が増してくる。ニットの帽子をかぶり、雪玉を作りながら投げ合って歩いている子供たち。その若さに脱帽である。



30分ぐらいの登山!? を終え、ようやく城の門付近に到着する。無口だった面々それぞれ「すごいね!」などと口を開く。城の案内看板を見つめ、大まかに把握し門をくぐる。今まで歩いてきた道程を見、思っていた以上の高さに少し恐怖を感じる。ここで第二の門!? をくぐる。観光客が多く、圧倒される。すぐには入れないらしく(チケットに入場できる時間が記載されている)、チケットを受け取りしばらくの間ガイドさんと話をする。


ガイドさん(以下ガ): 「昨日、老人ホーム発見できた?」 
私: 「それらしき建物を発見し、よく判らないまま記念に撮影だけしました(笑)」 
ガ: 笑いながら「興味あるんだ。」 
私: 「半分海外の福祉にも興味があり、旅行に来たので...。」  友人頷く。
ガ: 「去年は、介護保険の関係で日本から沢山の視察者が来てたよ。
    だから施設のガイドの方が多かった(苦笑)。」 


ドイツの福祉などについて話している時に別の観光客が質問に来たため、途中で会話終了。もう少しお話していたかった。日本の介護保険も施行されてからもうすぐ一年。今後どのようになっていくのだろうか。個人的かつある意味現実的な話をしていたため、憧れのルディの城にいることをすっかり忘れてしまっていた。1時半頃、
シンデレラ城の原型ともなった「ノイシュバンシュタイン城」の中に足を踏み入れる。


  <ドイツ・ミュンヘン>††お城拝見†† 2月25日(日):4

階段を上り、廊下を通過し最初の部屋に着く。ガイド氏の説明はどこへやら。とにかく見ることに必死な友人と私。「すごいねえ」と次々に部屋などを見て回る。階段の上り下りが多く、日頃運動していないため息切れまでしてくる。テレビで見た、ルディが工夫した厨房(別の城?か宮殿らしい)とは異なっていたが、豪華な装飾品や部屋などよりなぜか心に残る。どのような食事を食べていたのだろう?


一通りお城を見学し終えたところで、資料室?らしきところに出る。シシィ(エリザベート幼少時の呼び名)の写真(イラスト?)を発見し、思わず「シシィ!!」と一人喜ぶ私。ハンサムなルディの存在(最期の頃は2枚目とは言い切れないような容貌だったそうだが)は薄れ、心はシシィに釘付けである。友人、私の変貌ぶりに驚く。


シシィに恋心を抱いていたルディ。もしフランツがシシィを選ばず、ヘレネ(シシィの姉)と結婚し、エリザベートとルディが結婚していたらどうなっていたのだろうか? という考えが脳裏をよぎる。このように考えていくと歴史は違った意味で興味深く、また考えさせられることも多い。ここで熱くルディ&シシィ&ハプスブルク家についてのべていても仕方がないので(友人も興味がない様子)、隣の部屋の土産屋へと移動する。様々な品物があるが、結局エリザベートのポストカード数枚、ルディの物を一枚(折角お城に来たのに...)、日本に出すための切手を購入。ポストカードには、白鳥のスタンプが押されている。日本人の店員さんに驚きつつも戸惑うことなく買えたので良かった。


お城を出た所で、再びツアーの人たちと合流して下山開始である。「何がなんでも“ノイシュバンシュタイン城”に行きたい!!」と強く願い、実際見学したわけだが、思っていた以上に感動しなかったのは何故なのだろうか? と自問自答する。確かに外観は美しく興味が惹かれた。ルディ自身短期間しか住んでいなかったという内部には正直な気持ち、見学するにつれ関心が低くなっていったのが事実である。行く前からテレビで見たり、文献・資料を読んだりしていたため新鮮さに欠け、想像力が豊かになり自分自身でイメージを膨らませすぎていたからなのかもしれない。予習するのも良し悪しだと痛感する。


考え事をしたり、行き交う馬車の写真を撮ったりしているうちに、いつの間にかバスの駐車場付近に到着していた。出発まで少し自由時間があり、大急ぎで土産屋に走る私たち。結局何も買わずバスに乗り込む。車中ワーグナーの曲をかけながらルディについて語るガイドさんの姿があった。ルディはワーグナーを尊敬していた。国王は彼のどのような部分に惹かれたのだろうかと思う。聞き覚えのあるメロディーを聞きながら、曇り空の雪道を眺めていた。


  <ドイツ・ミュンヘン>ミュヘン市内 2月25日(日):5

しばらく車中でうとうとしていたため、気が付くとミュンヘン市内を移動していた。ツアーによりホテルが異なるため、バスは何ヵ所かに停車し、乗客を降ろしている。最後に私たちが泊まるホテルに到着する。ガイドさんと別れを惜しみながら記念撮影をし、少し感慨深くなる。「今度ドイツに来るときも、このガイドさんだったらいいのに・・・。」と思いつつ、チェックインを済ませ自分たちの部屋に荷物を運ぶ。


部屋は広く、内心うれしい。外を眺めると、毎年オクトバーフェストが行われている敷地が見える。残念ながら飲酒はできないが、一度参加してみたいものである。一息つくひまもなく早々にホテルを後にし、友人と共に本日の夕食場所を探すことにする。外がだいぶ暗くなっていたため、遠出をせず近場で済ませようと付近を散策。ホテルと目と鼻の先にある大きなビアホールを発見し、「入る? やめる?」と、しばらく悩む。結局、恐る恐る店内に足を踏み入れたところで店員さんに見つかり、手招きされる。二人でびびりながら案内された席に着く。


周りを見渡し、思っていた以上に店内が広いことに驚きながらメニューを見る。「う〜ん・・・」、友人と共に再び悩む。“メニューが読めない!!” あれこれ勝手な解釈を進めていると、心配した店員さん(若くていい感じの男性。喜ぶ二人。おいおい。)がドイツ語で説明して下さるが、ますます混乱は増すばかり。お手上げ状態で半分あきらめようとした時、店員さん何やら名案が浮かんだらしく、私たちのテーブルに一人の若い男性を派遣する。その人は英語が話せるらしく、説明を聞きながらなんとなく理解し、ようやく注文する。二人に大感謝である。何度もお礼を言い、メインの食事を待つ間ドイツパンを口に運ぶ。八の字のような形で、上に塩がついている。「プレーツェル」という名前のパンらしい。


心にゆとりができた時点で再び店内を観察。日本人団体ツアー客が私たちを興味深そうに見ていたのは気のせいだろうか。注文に苦労したけど、個人で良かったと思う。そうこうしているうちに、食事が運ばれてくる。大騒ぎしていたわりには、ソーセージ数本・付け合わせ(キャベツの千切りを発酵させた「ザワークラウト」など)・飲み物(ジュース&友人念願の黒ビール)といういたってシンプルなメニュー。ソーセージ美味♪ どうしてこうも違うのだろうか?と不思議になるくらいである。 


会計を済ませ、身心共に満たされたところで、記念撮影をしたい!という二人の願いを店員さんに伝えると、快く承諾してくださる。それを見ていたほろ酔い加減のおじ様たち(多分、地元の人と思われる)に手招きされ、何故か一緒に記念撮影することに。明るく陽気な彼らに刺激され、何だか私たちまで楽しくなり、軽い足取りで店内を後にする。


新鮮な外の空気を吸いながら歩くこと数分後、ホテルに到着。部屋に戻り各自することをし始める。本日と同様、朝風呂にすることにし、テレビを見ながら友人&自分宛に手紙を書く。あっという間に充実した日々が過ぎ、もうしばらくドイツにいられたら・・・と心から思う。今宵は、ドイツでの夢でもみましょうか・・・と感慨にひたりつつ睡魔に襲われ就寝。(もう寝たのか!?と友人は思っていることだろう。まいっか。)